『空運株を買うか迷っています…。』
『空運株の特徴ってありますか??』
株式投資において、業種ごとに特徴があることを知っていますか?
株式投資では、業種のことを『セクター』と言い、『セクター』ごとの特徴を知ることで勝率を上げることができます。
『おはこんばんにちわ、ICHIと申します。』
『株の収益だけで生活している、専業5年目の個人投資家です。』
株式投資をする上で、『セクター投資』は押さえておきたいですね。
なぜなら、長い期間利益を出している投資家は、自分自身の得意なセクター、苦手なセクターを理解しているからです。
更に、『セクター』ごとに株価が動く特徴があり、そこを知っているだけでも、勝率が大きく変わります。
そこでこの記事では、『空運株』セクターの特徴や、株価が動くポイントを紹介します。
Contents
空運株価の特徴『空運業界の株価が上がるポイントは?セクター投資』
空運株の特徴
『空運株』は、2月、3月、4月に株価が動きやすい傾向にあります。
その理由は、株主優待が魅力的な企業が多いためです。
各企業によって異なりますが、3月に権利確定日が多くなっています。
そのため、約1ヶ月前となる2月前後に、買いが入りやすくなるのです。
また、権利確定日が過ぎ、株主優待を受け取った後にも株価が動きます。
株主優待が目的の、優待投資家が保有していた株式を売ることが多いためです。
空運株と原油価格の関係
『空運株』は、燃料となる原油価格に、株価が影響を受けます。
・原油安 ⇒ プラス材料
・原油高 ⇒ マイナス材料
そして、燃料コストが下がることだけが、『空運株』にとってメリットになる訳ではありません。
それは、燃料コストが下がることで、運賃も下がることに繋がり、利用客の増加に結び付く可能性が高くなるためです。
・原油安 ⇒ 燃料コスト下がる ⇒ 運賃下がる ⇒ 利用客増加
しかし、原油安だからと言って、業績が必ず上がる訳ではありません。
その理由は、『海運株』と同じように、デリバティブ取引をして、リスク回避や資産運用を行っているためです。
そのため、短期的な原油価格の変動で、企業の業績が大きく変動することはありません。
あくまでも原油安は、株価にメリットがあるとだけだと捉えて下さい。
そして原油高は、単純な燃料コストの増加に繋がるため、デメリットとなるのです。
空運株と世界経済の景気
『空運株』にとって、世界経済の景気状況は、注目すべきポイントです。
この内容に関しては、先程の原油価格も関連する内容です。
まず『空運株』とは、航空機を用いて旅客、貨物などを運ぶ企業の株式です。
そして、『空運株』は海運株と比べて、時間的メリットはあるものの、運送できる量やコスト面でのデメリットがあると言えるでしょう。
本来、世界経済が活況な時、原油安により利用客の増加が顕著に見られました。
しかし、世界経済は年々複雑化しています。
航空運賃の低下によって、旅行客などの増加は確かに見られます。
しかし、各社の価格競争などもあり、価格設定を上げることができないことも現実でしょう。
そのため、『空運株』の利益率は低迷し、今後も更なる現象の可能性があります。
現状の『空運株』において、EPS(1株当たり当期純利益)やPERを見た際に、仮に割安感が強かったとしても、それだけの判断で長期的な投資をすることは、危険とも言えるでしょう。
まとめ
今回は、『空運株』セクターの特徴や、株価が動くポイントを紹介しました。
『空運株』は、株主優待が魅力的な企業の多いセクターです。
そのため、2~4月の期間中に、株価が動きやすい特徴があります。
もちろん、優待目的でなくとも、約1ヶ月前に買いを入れて、優待投資家の買いに合わせて上昇する株価の利益を、短中期的に獲得することも可能です。
また、燃料コストとなる原油価格の変動にも、必ず注目をしておきましょう。
近年、『空運株』の利益率が下がってきている現実があります。
過去のデータから、割安感を感じて、すぐに長期的な投資をするには、リスクがあると言えるでしょう。