
『株を買ったら下がるし、売ったら上がるんですが…。』
『上手に安値で買う方法に、押し目買いという手法がありますよ』
株式投資の基本の考えは、『安く買って、高く売れ』です。
しかし、株価の底値を当てることは難しく、株価の動きに振り回されて、結果的に損失を出している人が多いのが現実です。
また、株価が上昇トレンドにある場合、乗り遅れたくない気持ちから、飛び乗って買ってしまい『高値掴み』をしてしまうケースがありますよね。
ですが、株価は上昇と下落を繰り返しています。
そのため、『高値掴み』をしてしまうと、なかなか買った株価に戻らず、最悪下落トレンドに変わってしまい、損失を膨らませてしまう可能性もある訳です。
では、株価が変動していく中で、上手に安値で株を買うためには、どうしたら良いのでしょうか?
そんな上昇トレンドで、『高値掴み』のリスクを減らして、株を買う手法があります。
それが、『押し目買い』です。
そこでこの記事では、『押し目買い』の内容やコツ、タイミングなどを紹介します。
『押し目買い』は、短期的に暴落した相場でも、有効に使えるテクニックなので、投資手法の一つとして抑えておいて下さい。
Contents


株の押し目買いとは|押し目買いのコツと、実践でのタイミング3選
それでは、『押し目買い』の内容から説明をしていきます。
まず『押し目』とは、上昇途中にある株価の、一時的に下げ止まるポイントのことを言います。
そのため『押し目買い』とは、一時的に下げ止まるポイントで、再びの上昇を見越して株を買うことを言う訳です。
昔からある投資手法ですが、初心者から上級者まで、幅広く使われている投資手法なのです。
押し目買いをするためのポイント
『押し目買い』のポイントは、主に3つとなります。
- 上昇トレンドにある
- 上昇トレンドから明確な下落
- 下げ止まった所での押し目買い
押し目買いのポイント【1】上昇トレンドにある
相場が上昇トレンドにあるかは、チャートを見ることで簡単に分かります。
- 安値を切り上げながら、高値を更新
- 移動平均線の25日線が上を向いていて、株価も5日線、25日線の上で推移
そして、短期的に急激な上昇ではなく、緩やかに上昇と下落を繰り返しながら、株価の上昇を続けていく銘柄を選ぶ必要があります。
つまり、『仕手株』などでは、危険性があり、『押し目買い』には向いていないのです。
押し目買いのポイント【2】上昇トレンドから明確な下落
この内容は、一時的なブレのような下落ではありません。
そのため、明確に下げ始めたことが分からなくてはいけません。
まず、株価が右肩上がりで上昇していた銘柄があります。
その銘柄が、急に上げ止まり、右肩下がりに下落を始めた状態です。
参考としては、移動平均線25日線との距離関係で、『押し目』を計る方法です。
例えば、株価が右肩上がりで上昇した銘柄は、25日線から一時的に大きく乖離する傾向があります。
その後、株価は25日線に近付くように下落します。
- 25日線から大きく乖離して上昇
- 25日線に向かって下落
というのが、『押し目』を狙える下落中の銘柄だと言えます。
押し目買いのポイント【3】下げ止まった所での押し目買い
上昇トレンドにある株価が、上昇途中に下げ始めることがあります。
その場合、ある位置で下げ止まり、その後再び上昇するケースが多々あるのです。
このタイミングで株を買うことができれば、
- 絶好の利益機会
となり、『押し目買い』のタイミングとなる訳です。
- 株価が下げ止まった事を確認
- 再度上昇すると考え株を買い
このポイントの確認で、『押し目買い』が成功するか、どうかが決まります。

実践での押し目買いのコツとポイント
次に、実践での『押し目買い』のコツと、ポイントを3つ紹介します。
・安値から高値までの3分の1、または半値で押し目を確認
・25日線付近まで下落してきた所で、押し目を確認
・比較をして押し目を確認
安値から高値までの3分の1、または半値で押し目を確認
『押し目買い』の目安として、チャートの最も安い株価と、最も高い株価の間の値幅から計る方法があります。
その時の目安が、3分の1の下落、または半値の下落になります。
・最も安い株価 ⇒ 100円
・最も高い株価 ⇒ 300円
このケースでの『押し目買い』のポイント
・230円付近 【3分の1の下落】
・200円付近 【半値の下落】
一つ注意点も挙げておきます。
それは、目安として非常に分かりやすいということです。
非常に分かりやすいため、『ダマシ』にも使われやすく、目安で下げ止まらない場合は、一旦様子見で手を出さないことが賢明です。
もしも、打診買いして止まらないと思ったら、すぐ『損切り』して仕切り直しをしましょう。
25日線付近まで下落してきた所で、押し目を確認
株価が上昇する時は、基本的に
- 5日線の上
で、株価が推移します。
その後、25日線に近づいたり、離れたりしながら、移動平均線は動きます。
株価は、基本的に上下して波の様に動きます。
しかし、株価が25日線の上で推移している時は、25日線の所で株価が反発して上昇することが多いのです。
比較をして押し目を確認
これは、ちょっと難しい方法です。
日経平均先物が下げているのに、ある銘柄だけ下がらない場合があります。
簡単にいうと、全体が下がってるのに、株価が上がっている銘柄ということですね。
そんな銘柄は、下値を支える買いが入っていると考える事ができます。
個人や団体の投資家で、これ以上株価を下げたくない勢力がある可能性が高い訳です。
この状況は、『板』を見ていると気付くこともあります。
そのような銘柄は、『押し目買い』を積極的にしていきましょう!!
相場が下げ止まり、値を戻した時に大きく上昇し、大きな利益を狙えるのが、このタイプです。
『押し目買い』で、一番成功するパターンがこれです。
以前私も『板』を見ていて、大量の売り玉が飛んできている中、3日間ほど耐えていた買いに気付き、『押し目買い』をして、5倍以上の利益を得たことがあります。
このような銘柄は、年間にいくつもあるため、気付いた時はしっかり『押し目買い』をして、大きな利益を得ていきましょう。
まとめ
今回は、『押し目買い』の内容やコツ、タイミングなどを紹介しました。
『押し目買い』は、初心者~上級者まで人気のある手法です。
特に、高値掴みのリスクを減らせることが、『押し目買い』の一番の利点だと考えています。
今回紹介した『押し目買い』のポイント3つを意識して、チャートを見て試して下さい。
そして、『押し目買い』のコツをつかんで、利益率を高めたり、塩漬けになるリスクを減らしていきましょう。