『株価が上がりそうなニュースがあったのに、株価が下がった…。』
『織り込み済みってどんな意味ですか??』
株価にプラスになるニュースが流れた!!
それなのに、株価が下がった…。
こんな経験ありますか??
株式投資の世界では、『織り込み済み』という言葉があります。
簡単に説明すると、株価に影響がありそうな材料が、すでに株価に反映されている状態をいいます。
『おはこんばんにちわ、ICHIと申します。』
『株の収益だけで生活している、専業5年目の個人投資家です。』
この『織り込み済み』という言葉は、意味を知れば単純です。
しかし、株の初心者ほど、『織り込み済み』の株価に手を出して、大きな損をしています。
そこでこの記事では、『織り込み済み』の内容や、考え方、注意点などを紹介します。
Contents
織り込み済みで株価が下落『株初心者が損をする織り込み済みを解説』
株式投資をしていると、『織り込み済み』という言葉がよく出てきます。
・好決算が発表された ⇒ 株価下落
・新規事業の発表がニュースになった ⇒ 株価下落
こんな事がよくあり、その時に『織り込み済み』だったと言われます。
そのため、株の初心者ほど、情報を頼りに株を買ったのに、株価が下落して損をしています。
判断を間違うと、大変な目に合うのが『織り込み済み』なのです。
織り込み済みは結果論
結果から言って、『織り込み済み』は結果論です。『織り込み済み』を予測して、タイミング良く株を買うことは無理です。
基本的には、何かの発表があり、株価の値動きに対しての説明でしかないのです。
そのため、『織り込み済み』を先に予測して、正確に当てるアナリストはいません。
誰もが、結果に対して説明のため、『織り込み済み』と言っています。
なぜ織り込み済みが生まれるのか?
基本的に、結果の説明であり、何の意味もない『織り込み済み』ですが、なぜこんな言葉が生まれるのでしょうか??
それは、株の世界が『思惑』で動くからなのです。
株の格言に、
『思惑で買って、事実で売る』
という、有名な格言があります。
一般的に、短中期トレードで使われる格言です。
1.業績が好調な会社
⇓
2.好決算が予想される
⇓
3.好決算が発表
上記の例で考えると、投資家は1や2で株を買います。
会社の運営状況で、予想をしている訳です。
『思惑』ということですね。
そして、3で初心者や、株式投資に不慣れな人が株を買います。
株式投資は、『ゼロサムゲーム』です。
そのため、1や2で株を買った人達が、3で株を売り、不慣れな人達の買いに当てるのです。
結果、株価は下がります。
事実で株価が下がった訳です。
情報のタイミングが早いか、遅いか
『織り込み済み』が起きる原因として、情報のタイミングがあります。
例えば、株価に影響のある情報があるとします。
業界関係者が、その情報を掴み、株を買いました。
一般の投資家に、その情報が流れるのに1~3日は掛かるでしょう。
そのため、一般投資家が情報を得た時には、すでに株価は上がってしまっています。
さらに、その情報が世間的に発表されると、『事実』となり『織り込み済み』となってしまうのです。
織り込み済みの注意点
ただの結果論でしかない『織り込み済み』ですが、一つ注意点があります。
それは、『材料の出尽くし』と考えられることです。
基本的に株価は、
・良い情報(材料) ⇒ 株価が上がる
・悪い情報(材料) ⇒ 株価が下がる
上記の動きをします。
しかし、良い材料なのに株価が上がらず、『織り込み済み』とされたら、この先どうなるでしょう??
そうです!!
株価は下がります。
なぜなら、これ以上良い材料がないからです。
つまり、材料の出尽くしとなる訳です。
『思惑で買って、事実で売る』
格言通りの展開になることが、相場ではよく起こります。
まとめ
今回は、『織り込み済み』の内容や、考え方、注意点などを紹介しました。
『織り込み済み』は、ただの結果論です。
結果に対して、説明をしているだけに過ぎません。
しかし、良い情報を信じて株を買い、そこから株価が下がったことで損をしている人は沢山います。
そのため、『織り込み済み』となった場合、
・材料出尽くし ⇒ 株価下落
このポイントを頭に入れておいて下さい。
もしも、良いニュースが出たのに、株価が上がらない、下がった時は注意して下さい。
『織り込み済み』とされて、株価が下落する可能性がありますよ。