『企業のことを調べれば、株で儲かりますか?』
『経営や会計に詳しくないのですが、方法を教えてください…。』
株式投資の『ファンダメンタル分析』を知っていますか?
今後、株価が上がりそうな銘柄を探したいですよね。
そんな時、株価を予想する方法が2種類あります。
・ファンダメンタル分析
・テクニカル分析
『おはこんばんにちわ、ICHIと申します。』
『株の収益だけで生活をしている、専業5年目の個人投資家です。』
『ファンダメンタル分析』とは、企業の経営状態を調べ、今後の株価を予測する方法です。
この『ファンダメンタル分析』は、株式投資で利益を上げるために、覚えなくてはならない内容です。
しかし、企業の経営状態を調べると聞くと、難しく感じるでしょう。
会計や簿記の知識も必要ですし…。
そこでこの記事では、企業の経営状態を調べる『ファンダメンタル分析』について紹介していきます。
一見難しく感じる『ファンダメンタル分析』を分かりやすく説明していくので、少しずつ理解していって下さい。
Contents
株のファンダメンタル分析『儲かる株は企業の経営を調べれば分かる』
『ファンダメンタル分析』とは、財務状況や業績を元に、企業の本質的な価値を分析する方法です。
そこから、会社の価値に対して株価が割安か、割高かを調べます。
更に、今後の成長を見込めるかを分析して株の売買をします。
すごく簡単にいうと、良い会社か、悪い会社かを知る方法です。
主に、中長期投資の人が『ファンダメンタル分析』を重要視しますね。
現在の株価が割安で、企業の将来性が有望であれば、今後株価が上がる可能性が高いので、買いに入るという訳です。
つまり、将来的に企業の価値に見合う価格まで株価が上昇するというのが、ファンダメンタル投資の基本的な考え方です。
ここからは、大きく分けて2つの内容で『ファンダメンタル分析』の説明をしていきます。
・企業価値を調べる
・株価の割安感を調べる
ファンダメンタル分析で企業価値を分析する
まず、企業価値を分析する代表的な3つの内容です。
・企業の安定性
・企業の成長性
・企業の収益性
この3つから、その企業の価値を調べていきます。
それでは、3つの内容を紹介していきます。
企業の安定性
1つ目は、企業の安定性です。
実際に、その企業の資金を元に、安定度を見るために使う指標です。
・BPS
・自己資金比率
・流動比率
・手元流動性
・キャッシュフロー
BPS
『BPS』とは、1株あたりの純資産(自己資本)のことを言います。
BPS = 純資産(自己資本) ÷ 発行済株式数
『BPS』が高ければ高い程、純資産(自己資本)の割合が高く、企業の安定性が高いことになります。
企業の成長性
2つ目は、企業の成長性です。
その企業の財務状態から、成長性を調べる指標です。
・EPSの経年変化
・キャッシュフロー
EPS
『EPS』は、1株あたりどれだけの利益が出ているかを示す指標です。
EPS = 当期純利益 ÷ 発行済株式総数
順調に『EPS』が増えている企業は、安定的に収益をあげ、成長中の企業となります。
企業の収益性
3つ目は、企業の収益性です。
高い利益をあげている企業は、株価が上がりやすくなるため、指標を使って収益性を調べていきます。
・売上高比率
・ROE
・ROA
ROE
『ROE』は、株主のお金を使って、利益をあげる効率を示します。
『ROE』が高い企業は、効率的な経営が出来ていると判断されます。
ROE = 純利益 ÷ 自己資本(総資産 - 負債)
なお、『ROE』とROAは、言葉が似ていますが、計算方法が違います。
そして、『ROE』の方が投資家には人気があります。
その理由は、『ROE』の方が、借金なしに出せている利益のため、株価が上昇しやすいと考えられているからです。
そのため、高ROE銘柄は海外投資家から人気が高くなっています。
次に、『ROE』を見る上での目安となる数値基準が、以下のようになっています。
優 ⇒ 15以上
良 ⇒ 10以上
普 ⇒ 3以上
ROA
『ROA』は、企業の総資産から、利益をあげる効率を示します。
・ROA = 純利益 ÷ 総資産
そして、『ROA』を見る上での目安となる数値基準が、以下のようになっています。
優 ⇒ 10以上
良 ⇒ 5以上
普 ⇒ 1~2以上
ファンダメンタル分析で株価の割安感を分析
次に、『ファンダメンタル分析』で、株価の割安感を分析する方法です。
株は、安く買って、高く売るのが基本のため、是非押さえておきたい内容です。
特に、成長株投資(グロース株)はもちろん、割安株投資(バリュー株)を考えている人は、覚えておいて下さい。
それでは、株価の割安感を示す代表的な指標です。
・PBR(純資産倍率)
・PER(株価収益率)
・PCFR(株価キャッシュフロー倍率)
・理論株価
PBR
『PBR』では、企業が持つ資本に対して、株価が割安かを計ります。
PBR = 株価 ÷ BPS
『PBR』の基本的な目安として、1倍以下であれば割安とされています。
なお、『PBR』が1以下になることは珍しいので、1付近であれば割安と言えるでしょう。
PER
『PER』では、企業の収益に対して、株価が割安かを計ります。
『PER』 = 株価 ÷ EPS
単純にいうと、どれぐらいの期間の利益で、元が取れるかを表す数値ともいえます。
例えば、『PER』が5であれば、5年の利益で元が取れる計算になる訳です。
『PER』の基本的な目安としては、15倍以下であれば割安と考えられています。
PCFR
『PCFR』は、PERを補完する指標です。
高PERでも、設備投資に積極的な企業は低PCFRになります。
理論株価
企業の価値に、予想される利益を足したり、市場での人気を加味して、理論的に株価がいくらになるかを推測するものです。
PBR、PERの注意点
『PBR』、『PER』は、割安感を示す指標ですが注意が必要です。
株価が下落すると数値が下がり、割安感のある良い数値になることです。
各証券会社が出しているアプリの銘柄スクリーニング機能で、低PBR・低PERの銘柄は簡単に探すことができます。
しかし、株価が下落していないか、下落しているのであればその理由を調べましょう。
極端な話、倒産しそうで株価が下がっていて、低PBR・低PERだとしても、買いには入れませんよね。
『指標はあくまでも目安です』
『数値基準だとしても、必ず株価が上がる訳ではありません』
まとめ
今回は、企業の経営状態を調べる『ファンダメンタル分析』について説明してきました。
専門用語や略語が多くて、分かりずらいとは思います。
私も、勉強したてのときは訳が分かりませんでした…。
しかし、中長期投資などでは、非常に大切な指標になるので、ゆっくり理解を深めて下さい。
ちなみに私は、『投資の神様』とも呼ばれるバフェット氏の重視している
・EPS
・ROE
を重要にしています。
そして自分の経験から、
・PER
を含めた3つの指標を、『ファンダメンタル分析』のメインとして使っています。
良かったら参考にして下さい。
ファンダメンタル分析は、専門用語が多くなるので、取り組みずらい内容ですが、仕事などで時間がない人にとって、非常に助けになる分析方法です。
さらに、じっくり考えて投資をできるので、気持ちに余裕を持つことができるメリットがあります。