株初心者のファンダメンタル分析『損益計算書で企業利益が分かる6選』

『利益が出ている企業の株を買いたい…。』

『儲かっている会社を、調べる方法ありますか?』

 

『損益計算書』を知っていますか??

実は、企業の利益や、損失を調べる方法があります。

それが『損益計算書』です。

 

 

株式投資では、企業の経営状態を調べて、投資対象を選ぶ必要があります。

それを『ファンダメンタル分析』と言います。

 

『おはこんばんにちわ、ICHIと申します。』

『株の収益だけで生活をしている、専業5年目の個人投資家です。』

 

どうせ株を買うのなら、利益が出ている好調な企業の株を買いたいですよね。

でも、どうすれば利益が出ている企業を、調べることができるのか??

そんな時に調べるのが『損益計算書』です。

 

 

そこでこの記事では、『損益計算書』の内容と、使い方を紹介します。

以前説明した『貸借対照表』と同じく、『財務諸表』の一つです。

 

 

簿記の知識が必要となるため、少し難しく感じる内容になります。

しかし、『中長期投資』など企業の経営状態を知った上で、株式投資をするために必要となるので、理解してみて下さい。

 

 

 

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株初心者のファンダメンタル分析『損益計算書で企業利益が分かる6選』

損益計算書』とは、企業の利益から、期間ごとの経営成績を見るための書類です。

つまり、その企業の活動による利益や、損失を知ることができるのです。

 

 

それでは、『損益計算書』の見方を説明します。

まず、『収益』から『費用』を差し引き、

・プラスなら『利益』

・マイナスなら『損失』

が出ていることになります。

 

 

では、損益計算書に記載される『収益』、『費用』、『利益』を大きくまとめてみましょう。

 

収益

・売上高

・営業外収益

・特別利益

 

費用

・売上原価

・販管費

・営業外費用

・特別損失

・法人税、住民税及び事業税

 

利益

・売上総利益

売上高 - 売上原価

粗利と呼ばれる大まかな利益

 

 

・営業利益

売上総利益 - 販管費

本業で得た利益

 

 

・経常利益

営業利益 + (営業外収益 - 営業外費用)

営業利益に、本業以外で得た利益を足したもの

 

 

・税引前当期純利益

経常利益 + (特別利益 + 特別損失)

税金を支払う前のトータル利益

 

 

・当期純利益

税引前当期純利益 - 税金

会社の最終的な純利益

 

損益計算書の使い方

それでは、『損益計算書』の使い方です。

基本的には、『当期純利益』で黒字か、赤字かを見ることができます。

 

売上高営業利益率

売上高営業利益率』で、企業の儲ける力や、管理効率が分かります。

・売上高営業利益率 = 営業利益 ÷ 売上高 × 100

 

 

営業利益がプラスでも、売上高営業利益率がマイナスだと、経営がうまくいっていない可能性が出てきます。

・1~3%  → 標準

・5%以上 → 優良

 

売上高経常利益率

売上高経常利益率』で、経営の効率を判断できます。

・売上高経常利益率 = 経常利益 ÷ 売上高 × 100

 

 

金融収支や資金調達力など、総合的な収益性を判断できます。

・1~3%  → 標準

・5%以上 → 優良

 

売上高販管費率

『販管費』とは、販売費及び一般管理費を言います。

売上高販管費率』で、売上高に対してどのくらいコストが掛かっているかの割合、会社運営の効率わ見ることができます。

・売上高販管費率 = 販管費 ÷ 売上高 × 100

 

 

この比率が低いほど、効率の良い会社運営ができていることになります。

業種によって大きく変わるため、業種ごとで比較するのがいいです。

一応、日本の平均は15%程度です。

 

総資産利益率・ROA

ROA』の細かな説明は、『ファンダメンタル分析』で説明しています。

 

 

・5%以上  → 理想

・10%以上 → 優良企業

 

 

 

自己資本利益率・ROE

ROE』の細かな説明も、『ファンダメンタル分析』で説明しています。

 

 

・15%以上 → 理想

・20%以上 → 優良企業

 

まとめ

今回は、企業の利益を調べる『損益計算書』の見方や、使い方を説明しました。

『損益計算書』は、企業の収益性の高さや、利益を上げる効率性を把握できる決算書です。

 

 

大まかにまとめると、

・『当期純利益』黒字

・『売上高営業利益率』5%以上

・『売上高経常利益率』5%以上

・『売上高販管費率』15%程度

・ROA10%以上

・ROE20%以上

以上の6つのポイントを、意識して探してみて下さい。

 

 

『財務諸表』は始めの内、なかなか理解しずらいものです。

しかし、見方が分かってくると、会社の実態が分かってきて、『貸借対照表』も、『損益計算書』も面白いんですよ!!

特に、中長期投資の方達は、是非とも見てみて下さいね。

 

 

さらに『財務諸表』で、『キャッシュフロー計算書』もあります。

こちらも、是非ご覧になって下さい。

 

 

 

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