![株初心者のファンダメンタル分析『損益計算書で企業利益が分かる6選』](https://chamber.love/wp-content/uploads/2018/11/1d62ac8383a0505310fdbb3f43654add_s.jpg)
『利益が出ている企業の株を買いたい…。』
『儲かっている会社を、調べる方法ありますか?』
『損益計算書』を知っていますか??
実は、企業の利益や、損失を調べる方法があります。それが『損益計算書』です。
株式投資では、企業の経営状態を調べて、投資対象を選ぶ必要があります。
それを『ファンダメンタル分析』と言います。
『おはこんばんにちわ、ICHIと申します。』
『株の収益だけで生活をしている、専業5年目の個人投資家です。』
どうせ株を買うのなら、利益が出ている好調な企業の株を買いたいですよね。
でも、どうすれば利益が出ている企業を、調べることができるのか??
そんな時に調べるのが『損益計算書』です。
そこでこの記事では、『損益計算書』の内容と、使い方を紹介します。
以前説明した『貸借対照表』と同じく、『財務諸表』の一つです。
簿記の知識が必要となるため、少し難しく感じる内容になります。
しかし、『中長期投資』など企業の経営状態を知った上で、株式投資をするために必要となるので、理解してみて下さい。
Contents
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株初心者のファンダメンタル分析『損益計算書で企業利益が分かる6選』
『損益計算書』とは、企業の利益から、期間ごとの経営成績を見るための書類です。
つまり、その企業の活動による利益や、損失を知ることができるのです。
それでは、『損益計算書』の見方を説明します。
まず、『収益』から『費用』を差し引き、
・プラスなら『利益』
・マイナスなら『損失』
が出ていることになります。
では、損益計算書に記載される『収益』、『費用』、『利益』を大きくまとめてみましょう。
収益
・売上高
・営業外収益
・特別利益
費用
・売上原価
・販管費
・営業外費用
・特別損失
・法人税、住民税及び事業税
利益
・売上総利益
売上高 - 売上原価
粗利と呼ばれる大まかな利益
・営業利益
売上総利益 - 販管費
本業で得た利益
・経常利益
営業利益 + (営業外収益 - 営業外費用)
営業利益に、本業以外で得た利益を足したもの
・税引前当期純利益
経常利益 + (特別利益 + 特別損失)
税金を支払う前のトータル利益
・当期純利益
税引前当期純利益 - 税金
会社の最終的な純利益
損益計算書の使い方
それでは、『損益計算書』の使い方です。
基本的には、『当期純利益』で黒字か、赤字かを見ることができます。
売上高営業利益率
『売上高営業利益率』で、企業の儲ける力や、管理効率が分かります。
・売上高営業利益率 = 営業利益 ÷ 売上高 × 100
営業利益がプラスでも、売上高営業利益率がマイナスだと、経営がうまくいっていない可能性が出てきます。
・1~3% → 標準
・5%以上 → 優良
売上高経常利益率
『売上高経常利益率』で、経営の効率を判断できます。
・売上高経常利益率 = 経常利益 ÷ 売上高 × 100
金融収支や資金調達力など、総合的な収益性を判断できます。
・1~3% → 標準
・5%以上 → 優良
売上高販管費率
『販管費』とは、販売費及び一般管理費を言います。
『売上高販管費率』で、売上高に対してどのくらいコストが掛かっているかの割合、会社運営の効率わ見ることができます。
・売上高販管費率 = 販管費 ÷ 売上高 × 100
この比率が低いほど、効率の良い会社運営ができていることになります。
業種によって大きく変わるため、業種ごとで比較するのがいいです。
一応、日本の平均は15%程度です。
総資産利益率・ROA
『ROA』の細かな説明は、『ファンダメンタル分析』で説明しています。
・5%以上 → 理想
・10%以上 → 優良企業
自己資本利益率・ROE
『ROE』の細かな説明も、『ファンダメンタル分析』で説明しています。
・15%以上 → 理想
・20%以上 → 優良企業
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まとめ
今回は、企業の利益を調べる『損益計算書』の見方や、使い方を説明しました。
『損益計算書』は、企業の収益性の高さや、利益を上げる効率性を把握できる決算書です。
大まかにまとめると、
・『当期純利益』黒字
・『売上高営業利益率』5%以上
・『売上高経常利益率』5%以上
・『売上高販管費率』15%程度
・ROA10%以上
・ROE20%以上
以上の6つのポイントを、意識して探してみて下さい。
『財務諸表』は始めの内、なかなか理解しずらいものです。
しかし、見方が分かってくると、会社の実態が分かってきて、『貸借対照表』も、『損益計算書』も面白いんですよ!!
特に、中長期投資の方達は、是非とも見てみて下さいね。
さらに『財務諸表』で、『キャッシュフロー計算書』もあります。
こちらも、是非ご覧になって下さい。