株を売買するタイミング『理論株価で企業の株価を予測する方法3選』

『株を買って、利確するタイミングが分からない…。』

『理論株価ってなんですか??』

 

 

株式投資において重要なポイントは、

・銘柄探し

・売買のタイミング

以上の2点だと考えています。

 

 

よく、株を買ったら下がって、損切りしたら株価が上がったと、嘆く書き込みを目にします。

もしも、株価の目安となる指標があったら、知りたくないですか??

 

 

『おはこんばんにちわ、ICHIと申します。』

『株の収益だけで生活している、専業5年目の個人投資家です。』

 

 

皆さんは、『理論株価』を知っていますか??

『理論株価』とは、簡単に言うと、計算によって導き出された、予想株価のことです。

適正株価ともいわれますね。

 

 

この『理論株価』は、主に長期投資家や、成長株・割安株投資家に使われています。

私は、『テクニカル分析』をメインとした、短中期投資をしていますので、長い年月での株価を追いかけていません。

しかし、『ファンダメンタル分析』でもある『理論株価』を頭に入れておくことで、売買のタイミングを考えることができます。

 

 

 

 

そこでこの記事では、『理論株価』の計算方法、その使い方や注意点を紹介します。

『理論株価』を覚えて、少しでも利益につながる株式投資ができるよう、試してみて下さい。

 

 

 

 

Contents

初心者からデイトレーダーまで好評の取引ツール

株を売買するタイミング『理論株価で企業の株価を予測する方法3選』

それでは、『理論株価』の計算方法を紹介します。

まず大前提として、『理論株価』の計算方法にも、数種類の計算方法があります。

そして、あくまでも長期的な株価を予測するものであり、短期的な場面では外れることも多々あります。

 

 

しかし、投資対象である企業の『適正株価』を知らずに、思いつきで投資するほど怖いことはありません。

短中期投資の株価目安として、売買のタイミングを測るものと考えて下さい。

今回は、3種類の『理論株価』の計算方法を紹介します。

 

その1・PERを使った計算

最初に、『PER』を使った簡単な『理論株価』の計算方法です。

最も簡単な計算方法です。

 

 

・理論株価 = EPS(1株あたり純利益) × 適正とされるPER(15倍)

 

 

適正とされるPERとは、10~20倍です。

この数値は、業種・セクターによって異なります。

一般的には、15倍が適正水準とされているため、15倍を目安としています。

 

 

 

この方法は、企業の収益性だけで企業価値を判断しています。

そのため、この方法は最も簡単ですが、この方法だけで投資するのは少し危険です。

あくまでも、簡単に株価の目安が分かる方法と考えて下さい。

 

その2・EPSとBPSを使った計算

次に、少し上記で説明した計算方法を、掘り下げた計算方法です。

 

 

・理論株価 = EPS × 15(PER) + BPS

 

 

・EPS ⇒ 1株あたり純利益

・BPS = 1株あたり純資産

帳簿によっては、BPSが純資産ではなく、1株あたり株主資本と記載されています。

 

 

先程も書いたように、業種・セクターによって、PERの数値は変わります。

10~20を、業種ごとに数値を変えて計算して下さい。

 

 

この計算方法は、将来のことである収益性だけではなく、過去の利益である純資産を合計しています。

そのため、より詳しく企業の価値を、理論株価に反映することができます。

 

 

しかし、無形資産なども純資産に含まれるため、『理論株価』が高くなってしまうこともあります。

そこで、純資産を2割引く計算方法も紹介します。

 

 

・理論株価 = EPS × 15(PER) + BPS × 0.2

 

 

その3・ZAI式理論株価の計算

最後に、雑誌『ダイヤモンドZAI』で以前紹介された、計算方法を紹介します。

 

 

・理論株価 = 資産価値 + 利益価値 + 成長価値

 

 

ZAI式理論株価は、

・資産価値(BPS)

・利益価値(EPS)

・成長価値

以上の3つの要素で、計算されています。

 

 

まずは、『BPS』と『EPS』を加算します。

そして、前期と後期の売上高を比較し、伸び率を出します。

この伸び率を、利益成長率として、来期以降の利益の今期に対する増分を『成長価値』として加算します。

 

 

そして、『BPS』に何年分を加算するかも、業種ごとおおよそ設定されていて、

・建設業  ⇒ 4年

・食品業  ⇒ 4年

・卸売業  ⇒ 6年

・銀行   ⇒ 6年

・証券業  ⇒ 6年

・医薬品  ⇒ 8年

・電機業  ⇒ 8年

・情報通信 ⇒ 10年

上記の様に設定されています。

もしも、判断に迷った時は、平均である6年を目安にして、計算することをお勧めします。

設定の仕方は、掲載されていませんが、年数が長いほど将来の利益成長が大きいとの判断です。

 

 

それでは、『ZAI式理論株価』の例をあげてみます。

・BPS    ⇒ 300円

・EPS    ⇒ 30円

・成長伸び率 ⇒ 3%

・食品業   ⇒ 4年

 

 

BPS+(EPS×年数)+(EPS×伸び率-EPS)+(EPS×伸び率2乗-EPS)+(EPS×伸び率3乗-EPS)

 

 

上記を『ZAI式理論株価』の計算式として、

300+(30×4)+(30×1.03-30)+(30×1.03×1.03-30)+(30×1.03×1.03×1.03-30)= 425.508

 

結果、約425.5円が理論株価となります。

 

理論株価の注意点

では、最後に『理論株価』の注意点を説明します。

『理論株価』は、あくまでも株価の目安です。

なぜなら、企業の将来の利益を、予想しているものだからです。

 

 

当然、未来が分かる人は、世の中に存在しません。

そのため、成長伸び率にしても、あくまで今見えている数字からの予測なだけです。

ということは、利益や伸び率が上がることも、もちろん下がることもある訳です。

 

 

しかし、参考となる指標があるだけでも、投資をする上で非常に重要な情報になります。

絶対的な数値と信じるのではなく、適正株価を参考に、売買のタイミングを考える時に使って下さい。

 

 

 

まとめ

今回は、『理論株価』の計算方法、その使い方や注意点を紹介しました。

『理論株価』は、現在から将来を予測した、あくまでも参考になる数値です。

しかし、投資対象の『理論株価』が分かるだけでも、売買のタイミングを考える上で、非常に有利に進めることができます。

 

 

『株価がもっと上がるはず』

『今は下がってるけど、必ず株価が戻るはず』

なんて、自分に都合の良い考え方で、売買のタイミングを失敗している人は、必ず参考にすることをお勧めします。

 

 

EPS × 適正とされるPER

EPS × 15(PER) + BPS

BPS+(EPS×年数)+(EPS×伸び率-EPS)+(EPS×伸び率2乗-EPS)+(EPS×伸び率3乗-EPS)

今回は、上記の3種類を紹介しました。

 

 

基本的な考え方は一緒です。

より精度を上げるために、計算方法が異なるだけです。

そして、他にも違った計算方法もあります。

 

 

今まで、『理論株価』を使っていなかった人は、この機会に是非使ってみて下さい。

特に、長期投資や成長株、割安株を投資対象にしている人は、必須内容になります。

 

 

 

 

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