『銀行株を買うか迷っています…。』
『銀行株の特徴ってありますか??』
株式投資において、業種ごとに特徴があることを知っていますか?
株式投資では、業種のことを『セクター』と言い、『セクター』ごとの特徴を知ることで勝率を上げることができます。
『おはこんばんにちわ、ICHIと申します。』
『株の収益だけで生活している、専業5年目の個人投資家です。』
株式投資をする上で、『セクター投資』は押さえておきたいですね。
なぜなら、長い期間利益を出している投資家は、自分自身の得意なセクター、苦手なセクターを理解しているからです。
更に、『セクター』ごとに株価が動く特徴があり、そこを知っているだけでも、勝率が大きく変わります。
そこでこの記事では、『銀行株』セクターの特徴や、株価が動くポイントを紹介します。
Contents
銀行株価の特徴『銀行業界の株価が上がるポイントは?セクター投資』
銀行株の特徴
『銀行株』は、中央銀行(日本銀行)の金融政策に影響を受けやすい特徴があります。
・金融緩和 ⇒ 株価の上昇
・金融引き締め、金融危機 ⇒ 株価の下落
基本的には、『銀行株』は株価の変動が少ないセクターです。
しかし、金融政策などの発表があると、大きく株価が動きます。
理由として、日本の投資家だけでなく、海外の投資家も一斉に売買をするため、急激な株価の動きを見せる訳です。
銀行株と景気・不景気
『銀行株』は、景気の変動に大きな影響を受けます。
そのため、『景気敏感株』と呼ばれています。
・好景気 ⇒ 金利上昇 ⇒ 株価上昇
・不景気 ⇒ 金利下落 ⇒ 株価下落
好景気で金利が上がると、金利収入が増えることで、銀行の業績にプラス材料となります。
しかし、不景気になり金利が下がると、金利収入が減ってしまいます。
すると、企業への融資も減り、貸し渋りも頻繁に起きます。
そして、日本の銀行は不景気になると、頻繁に増資を決定します。
銀行の頻繁な増資を嫌う投資家も多く、株価が急降下することが多くなります。
銀行株とインフレ・デフレ
『銀行株』は、インフレ・デフレにも影響を受けます。
・インフレ ⇒ プラス材料
・デフレ ⇒ マイナス材料
銀行は、多くの企業に融資を行っています。
そのため、金利が上がることで、金利収入が増加し、業績が好調となります。
金利上昇された時には、インフレ気味となり、国内景気が良くなると予想されるのです。
銀行株と不動産株
『銀行株』は、不動産株と連動して動きやすい特徴があります。
不動産は、銀行から多額の融資を受けているため、連動して動きやすいのです。
そのため、REIT(不動産投資信託)の動きを注意しておきましょう。
REITの下落は、『銀行株』にとってマイナス材料です。
銀行株と株価暴落相場
『銀行株』は、日経平均の株価暴落に強いセクターと言えます。
理由として、企業の時価総額が高いことです。
時価総額が、数千億円~1兆円を超える東証一部上場企業は、比較的暴落に強いと言えます。
その中でも、鉄道・通信・銀行などの内需関連銘柄は、暴落に強いセクターです。
日経平均株価は、円高に弱く、株安になりやすいです。
そのような相場全体が下落する局面で、『銀行株』は買われやす傾向にあります。
銀行株と世界経済
『銀行株』は、世界経済の減速が懸念される局面が、大きなマイナス材料になります。
理由として、銀行は海外への融資が多くなっています。
そのため、日本はもちろん、海外の経済状態に大きな影響を受ける訳です。
銀行株と原油価格
直接的な理由ではありませんが、『銀行株』は原油価格の影響を受けます。
原油安になることで、融資先のエネルギー企業の貸し倒れリスクが発生し、株が売られやすくなるのです。
銀行株の株価が動くポイント
それでは、局面ごとに『銀行株』の株価が動くポイントを、まとめて紹介します。
銀行株の株価が上がるプラス材料
まずは、『銀行株』の株価が上がるポイントを、まとめてみましょう。
・金融緩和
・好景気 ⇒ 金利上昇
・インフレ
・不動産株、REITの株価上昇
銀行株の株価が下がるマイナス材料
次に、『銀行株』の株価が下がるポイントを、まとめてみましょう。
・金融引き締め、金融危機
・不景気 ⇒ 金利下落
・デフレ
・不動産株、REITの株価下落
・世界経済の減速
・原油安
まとめ
今回は、『銀行株』セクターの特徴や、株価が動くポイントを紹介しました。
『銀行株』は、中央銀行(日本銀行)の金融政策に、影響が大きいセクターです。
また、不動産株とセットで株価が動きやすく、景気にも左右されやすい特徴があります。
基本的には、株価の変動が少ない『銀行株』ですが、材料が出た時に急激に株価が動きますので、今回紹介した材料のニュースに注意して、売買の参考にしてみて下さい。