『年金不足問題で、将来が不安です…。』
『よく耳にする、iDeCoって何ですか??』
年金不足の問題が発生し、iDeCoの注目度が上がっています。
では、『iDeCo』とは実際、どのようなもので、何が得なのでしょうか??
『おはこんばんにちわ、ICHIと申します。』
『株の収益だけで生活している、専業5年目の個人投資家です。』
『iDeCo』の話は、良く聞きますね!!
しかし、どのような制度なのかを理解している人は、それほど多くはありません。
そこでこの記事では、『iDeCo』の内容や、活用方法、注意点などを紹介します。
Contents
iDeCoとは?分かりやすくiDeCoの内容や、メリット・デメリットを説明
まずは、『iDeCo』の意味や内容です。
『iDeCo』とは、個人型確定拠出年金のことです。
簡単に言うと、老後資金を自分で作るための制度です。
60歳までの間に、毎月一定額の掛け金を出し、投資信託などの金融商品を選び、資金運用するのです。
そして60歳以降に、運用した資産を受け取ります。
自分年金や、私的年金と言えば、分かりやすいでしょうか。
基本的に、20歳以上60歳未満なら、誰でも加入できます。
*注意・国民年金の滞納者や、免除を受けている人は加入できません。
iDeCoはいくらから??
『iDeCo』は、毎月最低5,000円から始めることができます。
更に、1,000円単位で設定できます。
積み立ての金額は、年に1回だけ変更ができ、休止や再開も可能です。
iDeCoの上限額
次に、『iDeCo』には立場によって上限額が設定されています。
⇒ 月1万2,000円または2万円 ⇒ 年14万4,000円または24万円
⇒ 月2万3,000円 ⇒ 年27万6,000円
⇒ 月6万8,000円 ⇒ 年81万6,000円
⇒ 月1万2,000円 ⇒ 年14万4,000円
⇒ 月2万3,000円 ⇒ 年27万6,000円
iDeCoのメリット
ここまで、『iDeCo』の内容と、上限について説明しました。
しかし、ここで疑問を持つ人もいるかと思います。
『同じ金額を貯金すれば、一緒じゃないの??』
『金融商品を自分で選ぶなら、普通の投資と一緒でしょ??』
そうですね!!
ここまでの内容だと、上記のように考えるはずです。
そこで、『iDeCo』のメリットです。
・積み立ては、全額所得控除対象
・運用益が非課税
・受け取り時、控除対象
積み立ては、全額所得控除対象
まず、積み立ては、全額所得控除対象にできます。
先程の『iDeCo』上限に基づいた金額は、所得控除を受けれます。
つまり、税金が掛からないのです。
運用益が非課税
次に、運用益が非課税となっています。
投資信託などの金融商品で出た利益には、約20%の税金が掛かります。
更に、銀行に預けて、利息が付いた時の利息分にも、税金が掛かるのです。
しかし、『iDeCo』を利用し出た利益には、税金が掛かりません。
これが、大きなメリットです!!
老後資金として、『iDeCo』を利用するとします。
つまり、資金運用の期間が長くなるはずです。
長期の資産運用で、利回りが高くなればなる程、運用益が非課税なのは大きな差が生まれます。
受け取り時、控除対象
最後のメリットとして、受け取る時にも控除を受けることができます。
『iDeCo』は、受け取り方が2種類あります。
・一時金 ⇒ 一括で受け取る
・年金 ⇒ 分割で受け取る
どちらの場合も、所得控除を受けることができますが、控除の内容に違いがあります。
・一時金 ⇒ 退職所得控除
・年金 ⇒ 公的年金控除
*注意・運営管理機関によっては、一時金と年金を両方選べることもあります。
iDeCoの投資対象は2種類
私的年金の『iDeCo』ですが、実際の投資はどのようになるのでしょう??
実は『iDeCo』を始めようとする時に、2つの選択肢があります。
・元本保証型
・価格変動型
元本保証型
1つ目は、元本保証型です。
定期預金や保険商品などになります。
安全な反面、収益性は低いのが特徴です。
ローリスク・ローリターンの選択肢ですね。
一応、注意点も挙げておきます。
それは、インフレに弱いということです。
物価が急上昇してしまうと、利益が追い付かない可能性が出てしまいます。
価格変動型
2つ目は、価格変動型です。
投資信託などを利用する方法です。
株式や債券などに分散投資を、プロに任せる訳です。
価格変動型の方が、高い利益を見込めます。
しかし、損失が出る可能性も十分あります。
元本保証型と比べて、リターンが増える可能性がある分、リスクも増えます。
iDeCoの受取はいつから??
では、『iDeCo』に加入して、受け取りはいくつから可能なのでしょうか??
最低60歳から受取が可能ですが、期間によって変動します。
・10年以上 ⇒ 満60歳
・8年以上10年未満 ⇒ 満61歳
・6年以上8年未満 ⇒ 満62歳
・4年以上6年未満 ⇒ 満63歳
・2年以上4年未満 ⇒ 満64歳
・1ヶ月以上2年未満 ⇒ 満65歳
iDeCoの注意点
元本保証型もあり、税金控除もあるため、『iDeCo』には大きなメリットがあります。
しかし、注意点もあるので紹介しておきます。
・原則60歳まで引き出せない
・元本割れすることもある
・手数料が掛かる
原則60歳まで引き出せない
節税効果も高い『iDeCo』ですが、基本的には年金です。
私的年金とはいえ、一般的な投資や貯金ではないのです。
そのため、制度を利用すると、60歳までは引き出せません。
元本割れすることもある
『iDeCo』は基本的に投資であり、資産運用です。
安全性の高い商品も多いですが、投資であることを忘れないで下さい。
そのため、必ず増える訳ではありません。
元本が減ることも十分あります。
手数料が掛かる
金融機関ごとに、手数料が掛かります。
必ず加入前に確認して下さい。
長期の資産運用になるため、手数料も馬鹿にできません。
まとめ
今回は、『iDeCo』の内容や、活用方法、注意点などを紹介しました。
『iDeCo』は、私的年金です。
そして、金融商品で資産運用するため、投資でもあります。
・元本保証型
・価格変動型
上記の2種類を上手く使い分け、資産を分散して活用しましょう。
節税効果が非常に高いため、上手に使いたい制度です。