『コロナウィルス』の感染がアジアを始め、欧州に広がり、2月24日から世界的な株価の暴落となりました。
NYダウは2月21日~28日の7日間で、高値29,146ドルから安値24,681ドルと、最大幅でなんと4,465ドルも下落しました。
最大約15.3%下落したこととなり、2008年の世界金融危機以来の下げ幅となった訳です。
『株の収益だけで生活している、専業6年目の個人投資家です』
『コロナウィルス』の影響で、連日株価が大きく下落しています。
ワクチンの発見・開発や、治療法が確立されれば、この株価の動きも修復されるのでしょうが、現状では打開策がない状態が続いています。
株式投資の視点で見た場合、基本的にはポジションを外して静観を決め込むのが正解でしょう。
現に、私は2月10日以来ノンポジです。
しかし、急落の局面は最大のチャンスであるとも言えます。
そこで、コロナウィルスの影響による株価の変動と、気を付けるべき業種を紹介します。
特に影響が出やすいセクターを紹介するので、投資の参考にしてみて下さい。
しかし、世界情勢がこれほど日々変動している時は、危険を冒して無理な投資をする必要はありませんよ。
Contents
コロナウィルスで株価が暴落した今、買ってはいけないセクター紹介
冒頭でも伝えたように、いつ収束するかも分からない状況のため、基本的にはポジションを外して、相場を見守ることが一番の選択と言えるでしょう。
そこでまずは、今無理に手出しをしない方がよいセクターを挙げてみます。
航空関連株
当たり前のことですが、世界的には渡航禁止令などが出され、旅行者の激減によるリスクが最も高いセクターです。
飛行機の減便も実施され、業績悪化は免れないと言えます。
いつ『コロナウィルス』が収束するか分からない今、『航空関連株』に手を出すことは危険でしょう。
鉄道関連株
『鉄道関連株』は、内需関連株の一つです。
そのため、『デフェンシブ株』でもあり、景気に左右されずら銘柄としても有名です。
しかし、今回の『コロナウィルス』の影響は避けられません。
インバウンドを目的とした、外国人旅行者の利用が激減することはもちろん、政府がリモートワークを推奨し、小中高校の臨時休校を勧めています。
『デフェンシブ株』とはいえ、大きな減収減益につながってしまうでしょう。
インバウンド銘柄
もうすでに、『インバウンド銘柄』は大きな打撃を受けています。
それでも、オリンピックでの外国人観光客の影響を考え、下落局面で安く株式を買いたい気持ちは分かります。
しかし、『コロナウィルス』が長期化してしまった場合、オリンピックの延期・中止も視野に入れておくべきです。
そうなってしまった場合、『インバウンド銘柄』は更なる打撃を受け、減収減益は必死です。
『コロナウィルス』の収束が見えない中で、火中の栗を拾う必要はないのでは?
建機関連株
今回の『コロナウィルス』の影響を、一番受けてしまう可能性があるのが『建機株』です。
『建機株』は、中国の状況に大きく影響を受け、中国の依存度が高いセクターでもあります。
それだけではなく、国内でも建設・建築などの延期・中断もあり、企業としての打つ手がない状況だと言えるでしょう。
中国依存度の高い企業は避けるべし
今や日本は、中国への依存度が非常に高くなっています。
製造だけではなく、販売部門でも依存しています。
例えば、ファーストリテイリング(9983)の『ユニクロ』は、中国で半分程度の店舗を閉鎖しています。
もしも、『コロナウィルス』が長期化してしまった場合、大きな減収減益は避けられないでしょう。
その他にも、
・良品計画(7453)
・イオン(8267)
なども、中国市場に強みをもっている企業です。
そのため、大きな影響は避けられないでしょう。
特に良品計画は、現状でも減収減益が続いており、今回の『コロナウィルス』の影響を受けることになれば、現状でも下がり続けている株価が、回復する兆しが見えないのではないでしょうか?
コロナウィルスの影響は短期的には一時回復
ここからは、あくまでも予想の話をしていきます。
日経平均株価は、『SQ』に向けて一時的な回復を見せると予想しています。
しかし、あくまでも短期的な話です。
中長期的に考えると、『コロナウィルス』の収束状況次第となってしまうため、全く予想できません。
一時的に22,000円台に回復
一時的なリバウンドですが、週明けの日経平均は22,000円台に回復するでしょう。
しかし、あくまでも一時的なリバウンドです。
アナリストや専門家の中には、再度24,000円台を目指す予測する人もいるでしょうが、私はそこまで楽観視はしません。
なぜなら、日経平均が『三尊型天井』を描いていたからです。
そのため、私は2月10日にポジションを無くして、相場を静観することに決めました。
相場のコロナウィルスの反応は遅かった
『コロナウィルス』の報道は、株価が急落する前から、かなり過熱していました。
しかし、日経平均だけを見ていると、株価は上昇し、反応は薄かったように感じます。
今回、株価が急落した理由として、『コロナウィルス』の感染者がイタリアや韓国などで増え、感染拡大の不安感からです。
感染拡大が世界経済に深刻な影響を与えるのでは、と懸念された訳です。
正直、投資家目線でいえば、相場の反応は遅かったと言える結果となりました。
まとめ
今回は、『コロナウィルス』の影響による株価の変動と、気を付けるべき業種を紹介しました。
結論から言えば、今は無理して投資するタイミングではありません。
確かに、急激な下落局面は、絶好の買い場といえます。
しかし、『コロナウィルス』の影響は、まだ収束の予想もできず、長期化する可能性も高くなっています。
つまり、この急落が底値とは言い切れないのです。
短期的に見れば、来週あたりからリバウンドはあるでしょう。
日経平均22,00円台から、23,000円付近まで回復するかもしれません。
ですが、一時的なリバウンドです。
ここが底値だと思わないのが賢明です。
今、危険を冒して火中の栗を拾うより、『コロナウィルス』の収束が見えてからでも、十分買い場は間に合います。