『半導体株を買うか迷っています…。』
『半導体株の特徴ってありますか??』
株式投資において、業種ごとに特徴があることを知っていますか?
株式投資では、業種のことを『セクター』と言い、『セクター』ごとの特徴を知ることで勝率を上げることができます。
『おはこんばんにちわ、ICHIと申します。』
『株の収益だけで生活している、専業5年目の個人投資家です。』
株式投資をする上で、『セクター投資』は押さえておきたいですね。
なぜなら、長い期間利益を出している投資家は、自分自身の得意なセクター、苦手なセクターを理解しているからです。
更に、『セクター』ごとに株価が動く特徴があり、そこを知っているだけでも、勝率が大きく変わります。
そこでこの記事では、『半導体株』セクターの特徴や、株価が動くポイントを紹介します。
Contents
半導体メーカー株価の特徴『半導体業界の株価が上がるポイントは?』
半導体株の特徴
『半導体株』は、シリコン・サイクルを、1年以上先取りして株価が動く特徴があります。
あくまでも過去の傾向ですが、『半導体株』ではよく見られる動きです。
シリコン・サイクルとは、半導体ブームと半導体不況を繰り返す、半導体業界のサイクルをいいます。
そのため、半導体業界の業績が好調で、ブームが続いていたとしても、株価は下落相場に突入してしまうことが多々あります。
これは、シリコン・サイクルを先取りし、ピークアウトを早く折り込み、株価が動くからと言えるでしょう。
ちなみにピークアウトとは、頂点に到達し、そこから下落していく段階のことです。
半導体株と自動車株・電機株などの関係
『半導体株』は、関連する自動車株や、電機株などの業績に左右されやすい特徴があります。
半導体は、あくまでも根幹部品であり、一般消費者が購入するものではないので当然ですね。
そのため、選んだ半導体企業が何を製造し、どこの企業に納品をしているのかを確認しましょう。
関連している企業の業績が好調で、株価が上昇する局面では、『半導体株』の株価も、連動して動きやすくなります。
半導体株とSOX指標
『半導体株』の株価の動きを予測するには、SOX指標を参考にしましょう。
SOX指標(フィラデルフィア半導体指標)とは、半導体の製造・流通・販売を手掛ける企業の株式で構成される単純平均株価指数のことです。
・インテル
・クワルコム
・AMD
などといった、米国の半導体関連30銘柄で構成され、算出されています。
SOX指標は、1993年12月1日を、基準値100として算出され、米国の半導体関連の代表的な指標とされています。
そのため、日本の半導体関連株にも大きな影響を与え、銘柄によっては相関関係のような値動きを見せる銘柄もあるのです。
半導体株とBBレシオ
『半導体株』の動きを知るために、半導体のBBレシオに注目をしましょう。
『BBレシオ』とは、出荷額に対する受注額の比率を表す指標です。
半導体業界の受注指標とされています。
BBレシオの目安は以下の通りです。
・1倍を超える ⇒ 受注が強い
・1倍を下回る ⇒ 受注が弱い
『BBレシオ』は、さまざまな業界や製品について算出されています。
その中でも、半導体業界で注目される指標です。
またBBレシオは、『半導体株』の中でも、半導体製造装置の株価に大きな影響を与えます。
そのため、半導体製造装置を手掛ける企業の銘柄は、特にBBレシオを注目しましょう。
ちなみに『半導体製造装置』とは、半導体の形状加工や組み立て、検査など半導体を製造する過程で、使用される装置のことです。
また、専業メーカーだけでなく、精密機器メーカーや電子機器メーカーなどで、半導体製造装置を手掛ける企業も多数存在しています。
半導体株とインテルの影響
『半導体株』は、米国のインテルの動向に、大きな影響を受けます。
特に、半導体製造装置の銘柄は、左右されやすいと言えます。
インテルの設備投資が下がると、『半導体株』の業績が悪化しやすい傾向にあります。
そのため、インテルの業績や動向は、常にチェックしておきましょう。
まとめ
今回は、『半導体株』セクターの特徴や、株価が動くポイントを紹介しました。
『半導体株』は、シリコン・サイクルがあり、企業の業績通りに株価が動く訳ではありません。
そのため、半導体ブームだけを信じて投資対象にすると、株価が思わぬ動き方をしやすいので、十分に注意をして下さい。
また、半導体自体は根幹部品であるため、取引先の業績によって、連動して株価が動きやすくなります。
関連企業の業績にも、しっかりと注目していきましょう。
『半導体株』を選ぶ場合、SOX指標を参考にして下さい。
もちろんBBレシオも、非常に重要な指標になりますが、最近では閲覧が難しくなっているため、参考にしずらいのが現状です。
あらゆるものが、インターネットで結ばれる時代です。
5GやIòTなど、世界の膨大なデータ量は、年々膨れ上がっています。
それにつれて、半導体の大容量化や高速化がすすみ、今後も『半導体株』は大きな成長の可能性を秘めたセクターと言えるでしょう。