『ディフェンシブ株とは何ですか?』
『ディフェンシブ株の特徴を知りたいです』
皆さん、『ディフェンシブ株』はご存知でしょうか?
言葉から考えると、『守りが得意?』なんて想像ができるでしょう。
実は『ディフェンシブ株』とは、世の中が不況の時や、日経平均が下落局面にある時などに、投資家の注目が集まる銘柄なんです。
『おはこんばんにちは、ICHIと申します。』
『株の収益だけで生活をしている、専業5年目の個人投資家です』
今回は、『ディフェンシブ株』を紹介していきます。
まず『ディフェンシブ株』とは、景気変動による株価の影響が少ない銘柄のことを言います。
景気が悪い時でも、業績が安定しており、守りに強いという意味から『ディフェンシブ株』と言われている訳です。
また、『内需株』と呼ばれることもあります。
それでは、実際『ディフェンシブ株』とはどのような銘柄で、どんな特徴があるのでしょうか?
そこでこの記事では、『ディフェンシブ株』の特徴や、投資する際の注意点などを紹介していきます。
Contents
ディフェンシブ株とは『高配当が多く、不況に強い業種の特徴を解説』
『ディフェンシブ株』は、不況の時や、日経平均が下落し続ける場合でも、値下がり率が低いことが特徴です。
下落局面でも、底堅い動きをする訳です。
そのため、下落局面などでリスクヘッジとして活用されることが多くなります。
また、『ディフェンシブ株』には配当が高い銘柄が多くあることから、高配当株投資と相性が良いと考えられています。
では、実際どのような業種が、『ディフェンシブ株』とされているのでしょうか?
ディフェンシブ株とされているセクター(業種)
『ディフェンシブ株』は、内需株とも言われています。
簡単に説明すると、国内メインでビジネスを展開している企業を指します。
そのため、海外の不景気などの影響を受けずらくなる訳です。
それでは、『ディフェンシブ株』とされるセクターを紹介します。
・鉄道
・電力
・ガス
・医療品
・食料品
上記のように、インフラ系や生活必需品などが該当します。
しかし、関連するセクターの全てが『ディフェンシブ株』という訳ではないので、銘柄選びの際は注意をして下さい。
各セクターの特徴は、以下にまとめていますので、参考にしてみて下さい。
電鉄株
JRや私鉄など、鉄道関係の『電鉄株』は、景気に関係なく一定の需要が発生するセクターです。
電力/ガス株
『電力株』や『ガス株』も、社会に欠かせないインフラ事業のため、景気に関係なく業績が安定しています。
製薬株
医療品セクターは、景気の善し悪し関係なく、業績が安定しています。
理由としては、どんなに景気が悪くなったとしても、病気の治療はもちろん、健康に使う金額は一定しているからです。
そのため、不況の状況でも、一定の業績が見込めます。
しかし、新興市場に多い『バイオ株』は、まったくの別物です。
同じ医療品セクターだからといって、『ディフェンシブ株』と考えないで下さい。
食品株
生活必需品である『食品株』は、代表的な『ディフェンシブ株』と言えます。
なぜなら、どんなに景気が悪くなったとしても、食品の需要は無くならないからです。
そのため、不況の状況でも、一定の業績が見込めます。
ディフェンシブ株はなぜ高配当株が多いのか
『ディフェンシブ株』は、高配当銘柄が多いことでも有名です。
しかし、なぜ高配当銘柄が多いのでしょうか?
ディフェンシブ株は成熟した大企業が多い
『ディフェンシブ株』は成熟した大企業や、安定した企業が多くなっています。
そして、企業が成長期から成熟期を迎えると、高い成長率を維持しずらくなります。
そのため、企業の利益の伸びが少なくなる訳です。
そこで、株主が離れずらくするために、配当を増やす傾向にあるのです。
これが、『ディフェンシブ株』が高配当と言われている理由です。
デフェンシブ株のおすすめ投資方法
実際に『ディフェンシブ株』の投資を考えている方に、ポイントを紹介しておきます。
まず『ディフェンシブ株』は、あくまで不景気時でも株価が安定している銘柄です。
そのため、不景気時のリスクヘッジや、インカムゲイン向きであることを理解して下さい。
ディフェンシブ株はインカムゲイン向き
『ディフェンシブ株』は、成熟期を迎えた企業の銘柄です。
そのため、将来的に大きな株価の値上がりは、期待しずらいと言えます。
『ディフェンシブ株』を投資対象に選ぶ場合は、配当などの『インカムゲイン』投資を前提としましょう。
デフェンシブ株はキャピタルゲインに向かない
『ディフェンシブ株』の株価は、比較的安定しています。
逆を言えば、短期間で株価が急上昇することは、少ないと言えるでしょう。
そのため、株価の差額の売買益で利益を目指す『キャピタルゲイン』投資には、はっきり言って向いていません。
景気が良い時でも、株価の値上がりは地味な動きをします。
あくまでも、不景気・不況や、日経平均が下落トレンドの時などに、株価の変動が少なく、リスクヘッジになるだけであって、守りが強いのが特徴なのです。
株価が大きく下落した時は、早めの損切りを
不況時でも、株価の変動が少ない『ディフェンシブ株』ですが、株価が大きく下落する場合もあります。
そこで、一つの例を挙げてみましょう。
2011年に起こった東日本大震災では、福島の原発事故が発生しました。
本来『ディフェンシブ株』とされている『電力株』ですが、東京電力を主として、事故の影響で軒並み下落しました。
特に東京電力は、短期間で株価が半分以下になってしまったのです。
このように、『ディフェンシブ株』だとしても、株価の急落はあるのです。
突発的な事故が起こった場合などは、全くの別問題なのだと言えるのです。
そして、もしも『ディフェンシブ株』が大きく株価を下落させた時は、早めの損切りを心掛けましょう。
株価が急激な上昇をしずらい『ディフェンシブ株』は、事故などで急下落した場合、株価がなかなか戻りません。
そのため、長期間に渡り塩漬け株になってしまいます。
資金効率が悪くなってしまうでしょう。
まとめ
今回は、『ディフェンシブ株』の特徴や、投資する際の注意点などを紹介しました。
景気や日経平均の影響をあまり受けないのが、『ディフェンシブ株』の特徴です。
成熟した企業が多く、株価の大きな上昇を期待できないものの、市場全体が下落トレンドだとしても、比較的株価が安定しており、守りが強い銘柄です。
そのため、『インカムゲイン』投資に向いていますが、『キャピタルゲイン』投資には向いていません。
高配当銘柄が多いため、配当投資家に非常に人気が高いのです。
もしも、不況や株式市場の下落トレンドになってしまった場合、『ディフェンシブ株』に目を向けてみるのも、一つの投資手法として検討してみて下さい。