
『鉄鋼株を買うか迷っています…。』
『鉄鋼株の特徴ってありますか??』
株式投資において、業種ごとに特徴があることを知っていますか?
株式投資では、業種のことを『セクター』と言い、『セクター』ごとの特徴を知ることで勝率を上げることができます。
『おはこんばんにちわ、ICHIと申します。』
『株の収益だけで生活している、専業5年目の個人投資家です。』
株式投資をする上で、『セクター投資』は押さえておきたいですね。
なぜなら、長い期間利益を出している投資家は、自分自身の得意なセクター、苦手なセクターを理解しているからです。
更に、『セクター』ごとに株価が動く特徴があり、そこを知っているだけでも、勝率が大きく変わります。
そこでこの記事では、『鉄鋼株』セクターの特徴や、株価が動くポイントを紹介します。
Contents


鉄鋼株価の特徴『鉄鋼業界の株価が上がるポイントは?セクター投資』
鉄鋼株の特徴
『鉄鋼株』は、中国の景気に左右されやすい特徴があります。
理由としては、鉄鋼業の世界市場の半分以上は、中国が占めているためです。
1位・中国
2位・日本
3位・アメリカ
そのため、中国の景気と株価が連動しやすくなります。
・中国景気が好調 ⇒ プラス材料
・中国景気が不況 ⇒ マイナス材料
しかし、国内の業績が好調であれば、中国の景気が減速していても、株価が下がる訳ではありません。
ただし、国内の業績が好調でも、世界的に景気が減速している時は、割安で放置されることも多くあります。
世界の景気が影響するため、判断が難しい場面も多くなります。
『鉄鋼株』は、国内の業績を調べつつ、中国と世界の景気状況に注意をしましょう。
鉄鋼株と高炉・電炉の違い
『鉄鋼株』と一言で言っても、企業によって強みを持つ分野が変わります。
その違いを知るために、高炉と電炉の違いを理解しましょう。
製鉄には、高炉製鉄と電炉製鉄があります。
その違いを紹介します。
・原材料は鉄鉱石
・規模が大きく、高級鋼板を製造
・自動車産業に卸す素材がメイン
・規模が非常に大きいため、安定した需要が必要
・広大な敷地と、巨額の費用が必要
・原料は鉄スクラップ
・合金の製鉄に強み
・高付加価値の製鉄に向いている・規模や費用が比較的小さい
そして、主要取引先や規模に違いがあるため、株価に影響を受けるポイントも違いがあります。
まず、高炉メーカーは、メインの取引先である『自動車産業』の景気や出荷台数などに、大きく株価が影響を受けます。
そして、高炉メーカーは、新興国の需要にも業績が影響を受けます。
インドや東南アジアは、鉄鋼需要が依然大きいと言えます。
そのため、新興国の需要が、今後の業績に大きな影響を与え、そのまま株価を変動させます。
次に、電炉メーカーは、メインの取引先が建設業界や、造船を含めた海運業になっているため、各業種の需要が株価に影響します。
このように、高炉メーカーと電炉メーカーで違いがあります。
そのため、同じ『鉄鋼株』ですが、株価の動きが変わることがよくあります。
鉄鋼株と原油価格
『鉄鋼株』は、資源や原油価格に、大きな影響を受ける傾向にあります。
・原油安 ⇒ プラス材料
・原油高 ⇒ マイナス材料
また、鉄鉱石などの原材料の価格変動も、株価に影響を与えます。
・原材料価格下がる ⇒ プラス材料
・原材料価格上がる ⇒ マイナス材料
鉄鋼株と決算内容
『鉄鋼株』は、決算の内容が、四半期ごとに平均的ではありません。
建設株と同じように、年度末に駆け込み需要が入りやすいセクターです。
そのため、中間決算が悪かったとしても、通期で悪くなる訳ではないのです。
決算を見る時は、注意をして下さい。
鉄鋼株と景気
『鉄鋼株』は、景気に左右されやすいことから『景気敏感株』とされています。
理由としては、自動車関連株が景気や為替に影響されやすく、そのような製造業に素材となる鉄鋼を提供していることから、景気の影響を受けやすいと言えるでしょう。
『景気敏感株』は、日経平均と連動しやすい特徴があります。
まとめ
今回は、『鉄鋼株』セクターの特徴や、株価が動くポイントを紹介しました。
『鉄鋼株』は、中国を筆頭に、日本国内はもちろん、世界の景気に左右されやすい特徴があります。
また、原油価格や原料の価格にも、業績が変動するセクターです。
株価の変動を予想する判断材料が多いので、『鉄鋼株』に連動する関連業種の動向には、しっかり監視をしていたいものです。
そして、『鉄鋼株』独特の高炉や、電炉などを理解し、何を製造しているかをチェックしておきましょう。