『商社株を買うか迷っています…。』
『商社株の特徴ってありますか??』
株式投資において、業種ごとに特徴があることを知っていますか?
株式投資では、業種のことを『セクター』と言い、『セクター』ごとの特徴を知ることで勝率を上げることができます。
『おはこんばんにちわ、ICHIと申します。』
『株の収益だけで生活している、専業5年目の個人投資家です。』
株式投資をする上で、『セクター投資』は押さえておきたいですね。
なぜなら、長い期間利益を出している投資家は、自分自身の得意なセクター、苦手なセクターを理解しているからです。
更に、『セクター』ごとに株価が動く特徴があり、そこを知っているだけでも、勝率が大きく変わります。
そこでこの記事では、『商社株』セクターの特徴や、株価が動くポイントを紹介します。
Contents
商社株価の特徴『割安と言われる商社株の株価が上がるポイントは?』
商社株の特徴
『商社株』は、資源を扱っているため、資源価格の動向に業績が左右されます。
・資源価格が上がる ⇒ 売上が上がる ⇒ 株価上昇
・資源価格が下がる ⇒ 売上が下がる ⇒ 株価下落
また、資源取引も多く、特に日本で代表される5大総合商社は、『商社株』を選ぶ時には押さえておきましょう。
・三菱商事
・三井商事
・伊藤忠商事
・住友商事
・丸紅
商社株と為替の関係
『商社株』は、為替の影響も大きく受けます。
・円安 ⇒ プラス材料
・円高 ⇒ マイナス材料
商社株と原油価格の関係
『商社株』は、原油価格に大きく影響を受ける銘柄が多くあります。
・原油高 ⇒ プラス材料
・原油安 ⇒ マイナス材料
商社株と配当狙い
『商社株』は、高配当の銘柄が多く、配当狙いの投資家に人気のあるセクターです。
そのため、権利確定日の前後1ヶ月は、株価が動きやすい傾向にあります。
配当や株主優待が魅力的な銘柄は沢山ありますが、その中でも『商社株』は、圧倒的に配当利回りが良いことで有名です。
商社株はなぜ万年割安なのか
『商社株』は、高配当だけど、株価が万年割安というイメージが、付いているセクターです。
実際、PERは平均的に低いことが多くなっています。
では、なぜ株価が万年割安のでしょうか??
以前商社は、仲介の仕事が主でした。
つまり、メーカーと流通業者などの間に入り、国内外の取引を行い、手数料を稼いでいた訳です。
しかし、バブル崩壊後、メーカーも利益率を上げるため、仲介を入れずに直接取引をするようになりました。
また、取引していた商社の数を減らす動きが、徐々に増していったのです。
更には、取引金額が大きくても、手数料は少なく、売上の割に利益が少ないセクターでもあったのです。
このようなイメージが未だに根付いていて、商社不要論が拭えない投資家が多いことも理由の一つでしょう。
商社株は仲介から投資へ
先程説明したように、『商社株』は仲介が主な事業内容でした。
しかし現在では、様々な企業や、資源への投資からリターンを得ることが、主な事業内容となっています。
投資先は実に様々で、生活に身近なところから、宇宙開発関連の投資まで幅広く行っています。
商社は、『コンビニから宇宙まで』を事業としているのです。
更には、投資のみを行っている訳ではありません。
それぞれの事業で、川上から川下まで手掛け、その事業に積極的に関わり、ビジネスを効率化させ、最終的にあらゆる段階で投資リターンを獲得しているのです。
商社株は資源株のイメージが強い
『商社株』は、資源分野への投資を積極的に行っています。
そのため、資源分野への偏重が、投資家から懸念されてもいます。
各商社ごとに、資源分野への比率は異なります。
しかし、原油価格を始めとした、資源価格の変動に業績が左右されるという考え方が、多くの投資家に広がっているとは言えるでしょう。
商社株は海外投資家に人気がない
『商社株』は、資源での利益はもちろん、資源以外でも利益をあげています。
そして、事業内容の幅が広く、業態が複雑で分かりずらい面もあります。
また、企業が様々な分野の事業を行うことで、経営資源が分散してしまいます。
そのため、投資対象として買いが入りずらいとも言えるでしょう。
逆に、リスクを分散していると考えることもできるのですが、やはり複雑さを感じてしまう投資家が多いのでしょう。
結果、海外投資家にとって、業態が分かりずらい分、投資対象として買いにくいのです。
割安株(バリュー株)投資では、株価の下落を避けることが重要です。
しかし『商社株』は、複雑さや資源価格リスクの懸念などから、割安株でも投資対象に選びずらいと考えられているのです。
まとめ
今回は、『商社株』セクターの特徴や、株価が動くポイントを紹介しました。
『商社株』は、仲介から投資に業務移行し、幅広い利益を獲得しています。
その投資業務の関係で、原油価格や資源価格、為替の変動に業績・株価が影響を受けやすくなっています。
そして、日本の株式でも有数の高配当であり、配当狙いの投資も多いセクターです。
しかし、業務内容や過去のイメージ、複雑な業態であることから、株価が常に割安となっているセクターでもあるのです。
個人的には、ファンダメンタル分析のみで、長期投資の対象とすることは、あまりお勧めできない側面がありますね。。。