
『紙・パルプ株を買うか迷っています…。』
『紙・パルプ株の特徴ってありますか??』
株式投資において、業種ごとに特徴があることを知っていますか?
株式投資では、業種のことを『セクター』と言い、『セクター』ごとの特徴を知ることで勝率を上げることができます。
『おはこんばんにちわ、ICHIと申します。』
『株の収益だけで生活している、専業5年目の個人投資家です。』
株式投資をする上で、『セクター投資』は押さえておきたいですね。
なぜなら、長い期間利益を出している投資家は、自分自身の得意なセクター、苦手なセクターを理解しているからです。
更に、『セクター』ごとに株価が動く特徴があり、そこを知っているだけでも、勝率が大きく変わります。
そこでこの記事では、『紙・パルプ株』セクターの特徴や、株価が動くポイントを紹介します。
Contents


紙・パルプ株価の特徴『紙・パルプ関連会社の株価が上がるポイント』
紙・パルプ株の特徴
まず『パルプ』とは、主に製紙に用いるために分離した、植物繊維のことです。
基本的には、木材を原料としてパルプを製造します。
そして、草や藁、竹などからも、パルプを抽出することもできます。
パルプは原料の違いから、木材パルプと非木材パルプに分けられます。
これらのパルプを、バージンパルプとも呼ぶます。
また、紙にしたものを回収し原料とした、古紙パルプなどもあります。
紙・パルプ株と為替の関係
『紙・パルプ株』は、原材料の多くを輸入しています。
そのため、原材料の輸入価格が変動するため、為替の変動が業績に影響を与えます。
・円高 ⇒ 輸入価格が下がる ⇒ プラス材料
・円安 ⇒ 輸入価格が上がる ⇒ マイナス材料
紙・パルプ株とペーパーレス化
『紙・パルプ株』にとって、ペーパーレス化が進んでいることは、大きなマイナス材料です。
国内の紙の市場は、2000年をピークに減少傾向にあります。
インターネットの普及や、電子化の進展によって、紙の需要は下がっており、『紙・パルプ株』の企業は、業界再編や事業構造転換を余儀なくされています。
しかしながら、インターネットの普及によって、逆に印刷の機会が増え、紙の需要が上がっている側面ももっています。
また、海外展開を活発にしている企業も増え、新興国を中心とした海外需要が増える可能性も秘めています。
紙・パルプ株と半導体株
『紙・パルプ株』は、インターネットの普及による紙の再需要もあり、半導体市場やハイテク産業の動向に、株価が影響されやすくなっています。
紙・パルプ株と景気動向
『紙・パルプ株』は、景気の動向に左右されやすい特徴があります。
・景気が好転 ⇒ 需要が増える ⇒ プラス材料
・景気が悪化 ⇒ 需要が減る ⇒ マイナス材料
という考えが一般的とされていました。
しかしながら、ペーパーレス化の影響も大きくあり、この考え方は過去のものとなりそうです。
まとめ
今回は、『紙・パルプ株』セクターの特徴や、株価が動くポイントを紹介しました。
『紙・パルプ株』は、ペーパーレス化の影響が大きく、業績が頭打ちと考えられています。
しかし、各企業の事業構造転換や、再編などによって、経営戦略が多様化してきています。
もしも『紙・パルプ株』を選ぶ場合は、原材料価格が変動し、業績に影響を与えるため、為替にはしっかり注目をしましょう。
しかし、『紙・パルプ株』の今後は、単純に明るいとは言いずらいですね。
企業の経営方針に将来性を感じて、投資対象に選ぶことは有りですが、セクター単位で見ると、投資対象とは考えずらいセクターと言えるでしょう。