ストップ高(S高)・ストップ安(S安)ってなんだ?

こんにちは。
ICHIに丁稚奉公している小鉄です。

先日、株に無知だった僕が初めて買って長らく塩漬けしていた株が、初めてストップ高(S高)になりました。
パチパチパチ〜。
といってもまだまだ赤字なので、手放しで喜ぶことは出来ませんがね…。
「もっと上がれ!」と思っていても、ある値から株価はあがりません。
そう、それがS高ということなのです。

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S高、S安ってなんだ?

例えば、1株80円の低位株を持っていたとします。
申請中の新薬が承認された!といった好材料なニュースが出ると、買う人が殺到しますよね。
でも、その日のうちに1株1,000円になることはないのです。
1株80円の株であれば110円までしか上昇しません。
逆もしかり。
1株1,000円の株が、業績悪化等のニュースで売りが殺到し下落します。
でも、1株100円になってしまうことはないのです。
1株1,000円の株であれば700円までしか下落しません。
それは証券取引所で、株価が1日のうちに上昇・下落できる制限値幅というものを設けているからです。
投資家がパニックにならないよう心理的効果が働くように設定している制限値幅をストップ高(S高)、ストップ安(S安)といいます。
経済は感情で動いていますね。

S高・・・制限値幅上限まで株価が上昇すること
S安・・・制限値幅下限まで株価が下落すること

制限値幅とは?

前日の終値、または、最終気配値段で決まります。
最終気配値段とは、株を売買できる立会時間内の最後の取引が、売り注文か買い注文のどちらかの注文が一方的に殺到している状態(特別気配)で終わることをいいます。
制限値幅

前日終値が370円だった場合、買い注文が殺到して450円まで上がったらストップ高、売り注文が殺到して290円まで下がったらストップ安ということです。
1日の制限値幅

S高になるには

例えば、○月24日の終値が100円だった不動産会社のA社。
翌日の25日の10時、大型物件の売却が決済され、赤字予想から一転して黒字転換になるという発表がありました。
S高

確実に株価が上昇する!と考えた投資家たちは、買い注文を入れます。
株価が急騰しているときの指値発注だと、発注に要する僅かな時間で株価が値上がりしてしまい約定(成立)できないことが多くあります。
なので、どうしてもその株がほしい場合は、成行発注することになります。
成行き注文

前日の終値が100円だった場合、制限値幅で150円まで上昇することができます。
この状況で売り注文に出す人がおらず、25,000株だけ買うことができます。
80,000株欲しい人が成行買い注文を出します。
成行注文で買える
残りの55,000株は買いの成行に掲載され、150円にストップ高を意味するSマークが表示されます。
S高を意味するSマーク

S高になっても売買は続く?

これまで自分が持っている株がS高になったことがなかったのでわからなかったのですが、S高になったら、その日の取引は終了するのかと思っていました…。
でも、その後も売買が続いていました。
どうやら、立会時間内であれば売買が続くのですね。
このような状態になることを「剥がれる」といいます。
S高が剥がれる
売り注文数 ≧ 買い注文数 になり、ストップ高が剥がれました。
ストップ高が剥がれる
こうしてなんとしても手に入れたかったおじいちゃんの元に、残りの55,000株が行きました。
約定

残りの成行売りの10,000株は、買い注文が入っていた149円の15,000株により、株価149円で買い注文が5,000株に変わります。
僕は、S高なら売る人がいないだろうと思っていたのですが、買い注文が思っていたよりも増えなかったり、1円の意味が大きい低位株だったりすると、早く利確しておくことも大切ですよね(遠い目)。
このおじいちゃんが高値づかみしていないことを祈ります…。

制限値幅が拡大する場合がある!?

制限値幅が拡大することがあるんです。
3日連続でストップ高または、ストップ安になり、ストップ配分も行われず株の売買が行なわれなかった場合(出来高なし)、値幅制限が2倍に拡大されます。
ストップ高なら上限のみが2倍に、ストップ安なら下限のみが2倍になります。
自分が持っている株がストップ高が続く…憧れます。
制限値幅が拡大
ストップ高になった株にすぐに飛びつくのは、初心者には危険だと思います。
自分のために、投資の勉強を続けていきましょう。

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