投資詐欺に何故騙されるのか?SENER事件から見える知識不足

おはこんばんにちわ、ICHIです。

専業4年目の個人投資家です。

 

何故、投資詐欺に騙される人が後を絶たないのでしょうか?

つい数日前にニュースになったSENER事件。

数年前に跋扈した、未公開株投資詐欺など…。

 

被害者の人達の投資金額や、報道された被害者の容姿・話し方などからも見えてくる、社会的立場の高そうな人達が、何故騙されてしまうのでしょうか??

 

それはひとえに、投資に対する知識不足・勉強不足にほかならないのです!!

 

今回は、株式投資をメインとしている立場から考える、投資詐欺に騙されない方法を提案していきたいと思います。

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立場があるからこそ騙される

社会的地位や立場があるからこそ、騙されている人がいると思います。

私も、昔そこそこの立場に身を置いていたことがあります。

 

その時の経験から言わせていただきますと、お金がある、もしくは世間にあると思われていると、色々な話が回ってくるのです。

俗にいう儲け話や、投資・出資の話です。

 

私の自論ですが、お金をもてる人はお金に対して貪欲な人です。

当たり前の事のようですが、現状の収入や資産に満足せず、常に今以上を求める人達が、世の中でお金を手にしている人達なのです。

 

そういった人達は、余りにも胡散臭い話は除いて、下手気な話が自分に回ってくるとは思ってもいません。

また、そういった話を持ってくる人も、それなりの立場がある人なので、警戒心が薄くなっています。

 

例えば、100万円を手にした事が無い人に、突然1,000万円の儲け話をしたとしても、投資などのように自分の資金を使うとなると、腰が引けて話に乗ってきません。

当たり前ですね。

 

あまりにも現実からかけ離れている上に、リスクが発生するのですから…。

しかし、1,000万円を普段から手にしている人に、100万円の儲け話をすると話に乗ってきます。

更にその相手が、自分に近い人だったり、自分よりもお金を持っている人であれば、その確率は上がります。

 

そして、数回程の利益分配を受け取ると、「この投資は儲かる」と信じてしまい、投資金額を何倍にも増やした段階で、突然入金が途絶えて、資産を失うことになります。

 

そういった意味では、今回のSENER事件はネットワークビジネスの形態をとっていた分、仕掛けの作り方が上手かったといえるでしょう。

 

株式投資で例えるならば

単純に例えると、仕手株が分かりやすいですかね。

情報サイトやセミナーで有名な人が、特定の銘柄を発信していたから買った。

 

株の場合は、急騰した時にいち早く売り抜けて、利益確定してしまえばこれもありなんですが、若干似ている所はありますね。

後、ちょっと言い方が悪くなりますが、証券会社の営業も一緒です。

 

前にも書きましたが、証券会社の営業にとって、極論的には顧客の利益は関係ありません。

取引を繰り返ししてもらって、手数料を稼ぎたいだけですから。

*詳しくはこちら「株で証券窓口の売買はおすすめなのか?

 

なので、会社から推奨するように言われた特定の銘柄を、顧客に勧めてくるっていう部分で一緒だと言えます。

お互い自分の立場を利用して、投資をさせようとする所が共通点となります。

 

知識不足で騙される

知識不足で騙されることが、詐欺の大半でしょう。

確かに、投資詐欺に限らず、年々詐欺の内容も変化していて、色々な知識を持たなければ見破れないケースも多々あります。

 

しかし、色々な詐欺は知識があれば回避することが可能です。

「私は大丈夫だ」と根拠のない自信をもつよりも、予防策として知識を持っていたいものです。

 

今回のSENER事件でいうと

・金融庁に認可を取っていない

・月利20%と明言

・振込先の口座名義が個人名

この3つの段階で完全にアウトです。

 

金融庁の許可

本来、ファンド形成するにあたって必ず金融庁認可が必要です。

 

簡単にいうと、人のお金を運用するなら、国の許可が必要ってこと。

 

つまりは、金融庁の認可がない段階で、認可がおりない、もしくは認可を取らない何かしらの事情があるってことになる訳です。

この段階でお気付きだと思いますが、騙す気満々ってことですね。

 

高い還元率

高い還元率をうたってくる段階でかなり胡散臭いですね…。

確かに、一時仮想通貨のブームで利益率200%~2,000%なんてありましたね。

 

しかし、今となっては200%が上限ではないでしょうか?

そんな状態で月利20%も業者が利益分配してくれますか??

 

月利20%って、単純計算年利240%ですよ…。

一年で資産を約3.5倍にしてくれるって意味です。

 

ファンドというのは、沢山の人達から資金を調達し、その総資金を運用して利益を出し、出た利益の一部を出資者に還元します。

ファンドも損失を出すこともありますし、分散投資をして年率を上げてきます。

どれだけ有能で高利益還元率だとしても、年間で10%も出してくれません。

 

なのに、最大年率240%って…。

 

振込口座名が個人口座

振込口座名が個人口座って、これお話にならないです…。

「振り込め詐欺ですか」って笑っていたら、本当に振り込めに使われていた口座みたいですね…。

よくSENER事件の被害者の人達は、個人口座に振り込んだこと…。

 

株式投資詐欺で流行った未公開株

株式投資詐欺でも未公開株が流行ったことがありました。

未だにある可能性もありますが…。

 

まず、何故自宅の電話に、未公開株の情報の電話が掛かってくるのか疑って下さい。

確かに、資金調達の部分で未公開株式はあります。

 

しかし、あなたの元に何の繋がりもない人から連絡はきません。

普段、株式投資をしていてそんな話は出てきませんよ。

仮にあったとしても、我々が知る時は、新規上場として発表されてから知る事になります。

 

まとめ

世の中、儲け話は腐るほどあります。

 

しかし、その中に本物のチャンスと詐欺が混ざっています。

 

基本的に、ありえない事はありえないのです。

 

勿論、投資は自己責任の世界です。

自己責任だからこそ、しっかりと見極めてほしいのです。

 

この世から詐欺がなくなる事はないと思います。

ですが、その詐欺により被害者を減らすことは可能です。

 

今回の記事で少しでも投資詐欺に合う被害者が減れば、これ幸いです。

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