『出来高とは何ですか?』
『出来高が多い銘柄の方が、投資にはいいですか??』
株のチャートを見る時に、『出来高』というものがあります。
株初心者にとって、分かりずらい用語の一つですね。
『出来高』とは、言葉の通りですが、その日、その期間の取引量をいいます。
『おはこんばんにちわ、ICHIと申します。』
『株の収益だけで生活をしている、専業6年目の個人投資家です。』
皆さんは、株式投資をする時に、『出来高』の重要性を理解していますか??
この『出来高』によって、その銘柄が投資対象になるか、ならないかを決める人も沢山います。
私も、『出来高』を重要に考えています。
そこでこの記事では、『出来高』の内容や、『出来高』を利用しての投資方法について紹介していきます。
Contents
株の出来高の目安と見方『出来高ランキング入りの急増分析4パターン』
『出来高』とは、その株が売買された取引量を表します。
株価チャートでは、下の方に棒グラフで表されています。
例えば日足なら、その日の売買が増えると、『出来高』の棒グラフも大きくなります。
反対に売買が減ると、『出来高』の棒グラフも小さくなっていく訳です。
つまり『出来高』は、投資家の注目度の高さを表すものなのです。
出来高を見る際の注意点
まず、『出来高』を見る際の基本的な注意点を紹介します。
よく勘違いされる初歩的な内容ですが、買いでも売りでも、『空売り』でも出来高に反映されます。
しかし、約定した数量を『出来高』と言い、『取引高』と勘違いしている人が多いようです。
買い注文・1,000株 ⇔ 売り注文・1,000株
⇓
取引が成立(約定) ⇒ 出来高1,000株
ちなみに、買い1,000株 + 売り1,000株 = 2,000株
この2,000株が『取引高』になります。
出来高が急増しやすい4パターン
それでは、『出来高』を使っての投資方法を紹介します。
まず、『出来高』のみで、投資の判断をしてはいけません。
必ず、『移動平均線』、『ローソク足』と合わせて、判断するようにして下さい。
それでは、『出来高』が急増しやすいケースを紹介しましょう。
企業の業績が前年よりも良かった場合
最もイメージしやすいケースですね。
企業の業績が良かったから、株価が上がるはずとの判断で、買い注文が増えます。
それに伴って、いつもよりも『出来高』が増える訳です。
このケースの場合は、『出来高』を見て、買いポジションを取ることになりますね。
企業の業績の悪化や、不正が明らかになった場合
業績が良かった場合とは、逆のケースです。
業績の悪化や、企業の不正が発覚した場合、基本的には株価は下がる流れになります。
すると投資家は、持っていた買いポジションの株を売却して、利益を確定したり、『空売り』を入れるなどします。
当然売買代金は増えますので、『出来高』が増える訳です。
このケースで利益を上げるためには、『空売り』を入れる事がメインになります。
もしくは、損失を減らすためにも、持っていた株を売却して、買いポジションを外しましょう。
何らかの思惑
株の格言で
『株は思惑で買って、事実で売れ』というものがあります。
思惑とは、噂や想像ですね。
株の世界において、この思惑は非常に大事ですし、ほとんどの株価はこの思惑で動くことが多いのです。
・企業の決算が良かったのに、株価が上がらなかった
⇒ あらかじめ予測されていて、事前に買いが入っていたので、決算が良いのは当たり前
・A社が開発発表した商品は、将来的に○○の技術に転用される
⇒ 今は関係ないが、将来を予測して新しい情報を発信し、あたかも企業が発表したかのようなニュースになる
このようなケースは、株の世界では日常茶飯事にあります。
何の企業発表も情報もないのに、突然急激に『出来高』が急騰する事はザラです。
このケースの場合、株の初心者は一旦様子見をすることを勧めます。
なぜなら、思惑が真実になった場合、その株にはもう上がる材料がないと判断され、急激に株価が下がるからです。
つまり、『事実で売れ』なんです。
事実が出たり、確信を持てた頃には、もう遅いのです。
初心者が大きく損失を出す一つの要因です。
もちろん、株に慣れてきたり、思惑の読み取りが分かってきた場合は、大きな利益を出せるので、チャレンジはしていきたいところですね。
仕手株
これも初心者が、大きく損失を出す要因ですね。
ちなみに『仕手』とは、巨額の投資資金を持ち、株価や売買代金、出来高を操縦して、利益を得ようとする投資家や団体のことをいいます。
株式投資をするにあたって、この『仕手株』かどうかは、常に関わっていく可能性が高くなります。
簡単に説明すると、ある個人や団体が、自作自演で株価や『出来高』を上げてきます。
それに反応した投資家が、更に買い注文を入れることによって、急激に『出来高』が増える訳です。
また、『仕手』は色々な情報を発信して、思惑とセットで相場を作ってきます。
このケースの場合も、初心者は手を出さない方がいいです。
思わぬ大損失をして、一気に資産を減らす事になりかねないのです。
買いポジションでの出来高の使い方
買いポジションでの、『出来高』を使った取引を例としてあげます。
あくまでも例なので、参考までに理解して下さい。
上昇株価トレンド
・出来高アップ ⇒ 買い
・出来高変わらず ⇒ 買い継続
・出来高ダウン ⇒ 買い見送り
横ばい株価トレンド
・出来高アップ ⇒ 買い注目
・出来高ダウン ⇒ 警戒
下落株価トレンド
・出来高アップ ⇒ 売り見送り
・出来高変わらず ⇒ 売り継続
・出来高ダウン ⇒ 売り
簡単な判断基準になります。
しかし、売りや『空売り』も出来高に含まれるので、この通りに株価が動く程、単純ではありません。
まとめ
今回は、『出来高』の内容や、『出来高』を利用しての投資方法について紹介しました。
普段『出来高』が少ない銘柄で、何も情報が出ていないのに、『出来高』が急増した場合は、注意して下さい。
大抵、思惑買いか、仕手株です。
個人的には、資産運用としての株式投資を考えているのであれば、上記の銘柄には手を出さない方がいいと考えています。
まずは、普段から『出来高』が多い東証一部の銘柄から始める事をお勧めします。
最初に触れましたが、私も『出来高』には注意しています。
『出来高』が少ない銘柄は、自分が予測した動きとは違う動きをすることが多いからです。
また、『出来高』が少ないと、約定もなかなかできず、取引がしずらい特徴もあります。