
『ローソク足の見方が分かりません…。』
『ローソク足の特徴とは??』
いざ株式投資を始めようと心に決めたのに、なかなか始められない原因の一つが『株式チャート』の見方でしょう。
確かに、折れ線グラフのようなものに、棒状のものが並んでいて、一見意味が分かりませんよね。
この『移動平均線』と、『ローソク足』が分からないと、株で勝つことはできません。
しかし、一見難しそうな『移動平均線』と『ローソク足』も、意味さえ分かってしまえば、それほど難しいものではないのです。
『おはこんばんにちわ、ICHIと申します。』
『株の収益だけで生活をしている、専業6年目の個人投資家です。』
『株のチャートにある、棒みたいなものって意味あるの??』
このような質問をされました。
はっきり言って、非常に重要です。
株のチャートを見ていく上で、絶対に覚えなくてはならないのが、『ローソク足』です。
そこでこの記事では、相場の動きを予想するために、非常に重要な『ローソク足』の意味や、種類を紹介します。
しっかり理解して、チャート読みに活用してください。
Contents


株ローソク足の見方と種類一覧|陽線9種、陰線9種、寄り引け同時線7種
それでは、株のチャートを読むために、『ローソク足』の説明をしていきます。
まずは、『ローソク足』の簡単な見方です。
陽線と陰線
まず、同じように見える『ローソク足』にも、大きく分けて2種類あります。
それが、『陽線』と『陰線』です。
・始値より終値が高い ⇒ 陽線
・始値より終値が高い ⇒ 陰線
『陽線』と『陰線』の簡単な違いは、始値と終値が逆になっていることです。
・株価が上がった ⇒ 陽線
・株価が下がった ⇒ 陰線
上ヒゲ・下ヒゲ
次に、『ローソク足』には『上ヒゲ』、『下ヒゲ』というものがあります。
『陽線』で例えてみると、
・高値と終値の差に出るのが ⇒ 上ヒゲ
・安値と始値の差にでるのが ⇒ 下ヒゲ
『陰線』の場合は逆に、
・高値と始値の差に出るのが ⇒ 上ヒゲ
・安値と終値の差にでるのが ⇒ 下ヒゲ
始値と終値の差や、『上ヒゲ』、『下ヒゲ』の長さの関係で、今後どのようにチャートが動いていくのかを、おおよそ予測する事ができます。
陽線9種類
次に、ローソク足のパターンと、呼び方を『陽線』から説明します。
基本は、9種類になります。
①大陽線(丸坊主)
上下にヒゲのない長大な陽線。
非常に強い線になります。相場の底値圏に出ると『買いシグナル』。
しかし、天井圏に出た場合は要注意です。
人気出尽くしで、反落の転換線ともなります。
② 大陽線(大引け丸坊主)
寄りついた後、売り込まれて安値をつけたものの、引けにかけて大幅に買われて高値引け。
非常に強い線です。
丸坊主と同じく、天井圏に出た場合は要注意となります。
③ 大陽線
上下のヒゲの長さを注意する必要がありますが、基本的に強い線です。
④ 大陽線(寄り付き丸坊主)
上ヒゲがついた見込みの強い線です。
ですが、実体に比べて上ヒゲが長い場合は、強い売り勢力があると見て、慎重に捉えた方がいいでしょう。
⑤ 下ヒゲ陽線
上ヒゲに対して、下ヒゲが長い陽線。
下値に強い買い勢力が控えていると考えられます。
相場の底値・中段に出た場合は、『買いシグナル』になります。
⑥ 小陽線
強い保ち合いを示す線になります。
相場の中段によく見られます。
⑦ 小陽線(コマ)
相場の一服状態や、気迷いを表す、相場の中段によく出る線です。
⑧ 下ヒゲ陽線(カラカサ)
一時は大量に売り込まれたものの、その後に強力な買いが入り、結果的に高値で引けた事を表す強い線です。
底値圏に出ると『買いシグナル』になります。
ただし、天井圏に出た場合、相場は息切れ状態となり、要注意となります。
天井圏に出た場合、昔から『首吊り線』と呼ばれています。
ここで買ったら首吊りものという意味です。
⑨ 上ヒゲ陽線
弱い線です。上ヒゲが長いのは、それだけ上値に売り勢力が控えているので、ここからの高値は望めないと読みます。
天井圏に出たら、『売りシグナル』になる事が多い線です。

陰線9種類
陽線の9種類』に続いて、『陰線の9種類』を説明していきます。
基本パターンは似ているので、陽線とセットで覚えて下さい。
① 大陰線(丸坊主)
寄り付きが当日の高値で、そこから大幅安となり、そのまま引けた状態になります。
非常に弱い線にです。
相場の天井圏で出ると、相場の終焉となる事が多い。
底値圏で出た場合は、下げ過ぎと読みます。
② 大陰線(大引け丸坊主)
丸坊主に上ヒゲが付いた非常に弱い線。
寄り付きから上伸したものの、上値で強い売り勢力に押されて大幅安となり、その日の安値で引けた状態です。
天井圏では強い『売りシグナル』になりますが、丸坊主と同じで出現場所に注意です。
③ 大陰線
非常に弱い線。実体とヒゲの長さにもよりますが、天井圏では『売りシグナル』。
底値圏の最終局面で、相場の反転上昇を暗示するシグナルにもなります。
④ 大陰線(寄り付き丸坊主)
丸坊主に下ヒゲが付いた線。
寄りが当日の高値で、その後に大幅安となったが、引けにかけて買い戻された状態。
基本的には弱い線ですが、下ヒゲが長ければ、下値に強い買い勢力があると予想できます。
⑤ 上ヒゲ陰線
弱い線。上値に売り勢力がある状態。
天井圏では、上昇相場の最終局面で出ることが多く、『強い売りシグナル』。
⑥ 小陰線
弱保ち合いの線。
相場の中段によく出ます。
⑦ 小陰線(コマ)
相場の一服状態。
気迷いを表す線。
相場の中段によく出る線です。
⑧ 下ヒゲ陽線(カラカサ)
一時は大幅安があったが、その後に強力な買いが入り、大きく値を戻して引けた状態。
陰線ではありますが、強い線です。相場の底値圏でよく出て、底値確認のシグナルといえます。
⑨ 下ヒゲ陰線
強い線です。陰線ですが、下ヒゲが長いことから、下値に強い買い勢力があり、底値圏でよく出る、『強い買いシグナル』になります。
寄り引け同時線7種類
次は、『ローソク足の種類』として最後に、『寄り引け同時線』の説明をしていきます。
① 十字線
上ヒゲ、下ヒゲが短く、上下とも同じ程度の長さ。
小幅の値動きのなかで、売り買いの勢力が均衡している状態。
近く均衡が崩れることを暗示していると読めます。
底値圏では、方向転換することが多い線です。
② 寄せ線
上ヒゲ、下ヒゲが共に長い線。
上下に激しく動きながら均衡している状態。
③ トンボ
相場の『天井』、『中段』、『底』のいずれにも登場します。
転換暗示の線や、保ち合い継続線とも言われます。
下ヒゲが長いトンボが底値圏に出ると、下値確認ということで、そこから反転上昇に向かうことが多いです。
④ 塔婆
上ヒゲが長いほど、売り勢力が強いとみれます。
天井圏でこれが出ると、相場の上げ止まりを意味し、『売りシグナル』となります。
⑤ 四値同時
『始値』、『終値』、『高値』、『安値』が全て同値の線。
底値圏では、この足が出た前後の状況から、転換暗示の線となることが多いです。
⑥ 上十字
下値に買い勢力がある同時線。
トンボと同じように解釈します。
⑦ 下十字
上値に売り勢力がある同時線。
塔婆と同じように解釈します。
まとめ
今回は、相場の動きを予想するために、非常に重要な『ローソク足』の意味や、種類を紹介しました。
『ローソク足』は、相場のどこに出現したかで、内容が異なってきます。
・陽線9種類
・陰線9種類
・寄り引け同時線7種類
以上の『ローソク足』を見ることで、その日・その週・その月に、どのような事があったのか、予想することができます。
まずは、『陽線9種類』、『陰線9種類』、『寄り引け同時線7種類』を理解して下さい。
そこから、今後どのように相場が動いていくのかを想像・予測していくのです。
覚えられない内は、プリントして貼っておき、このローソク足一覧を見ながら、トレードする事をお勧めします。
私は、貼っています!!
基本となる『ローソク足』を理解することができたら、『ローソク足』の組み合わせも是非読んでみて下さい。
『ローソク足』の応用編ですが、組み合わせで相場を読むことができます。