皆さんは、株式投資のプロと聞いた時に、どんな人を想像しますか??
TVや新聞、雑誌などでコメントをしている『アナリスト』を、思い浮かべる人も多いことでしょう。
『株の収益だけで生活している、専業5年目の個人投資家です。』
世間的な投資のプロは、
・アナリスト
・ストラテジスト
などになるでしょう。
メディアに出て、自分の予想を発表しているため、そのような印象になっています。
しかし、『アナリスト』や『ストラテジスト』などの専門家の予想は、当てになりません。
予想をかなり外します。
では、なぜ専門家である『アナリスト』が、予想を外してしまうのでしょうか??
そこでこの記事では、『アナリスト』などの専門家が、株価予想を外す理由を紹介します。
Contents
株価予想は当たらない『専門家やアナリストの言うことを信じるな』
まず、株価を予想する時は、過去のデータや、現在のトレンドが参考になります。
つまり、現時点の数値から、トレンドに合わせた予想になるのです。
例えば、現在のトレンドが、上昇トレンドだとしましょう。
すると、上昇の予想幅が大きく、下落の予想幅が小さくなります。
そのため、トレンドに沿った無難な予想になる訳です。
極端な予想はしずらい
『アナリスト』などの専門家は、莫大なデータの分析から予測し、予想を発表しています。
しかし、現時点での株価水準やトレンドが前提になっているため、予想する株価も数字に依存します。
その結果、いくら自信を持った予測とは言え、突然トレンドと逆の予想を発表することは難しいのです。
当てて欲しい時に当たらないアナリスト
皆さんが、『アナリスト』など専門家を頼りにする時は、どんな時でしょうか??
きっと、相場の動きが急変し、先が読めない状況の時ではないでしょうか??
特に、日経平均が急激に変化し、自分が保有している銘柄で、大きな含み損を出してしまった時は余計に、『アナリスト』など専門家の意見を聞きたくなるでしょう。
気持ちは分かります。
不安ですからね…。
しかし、『アナリスト』など専門家は、無難な予想を発表しています。
そのため、相場が急変した時は、大多数の『アナリスト』など専門家の予想は外れます。
つまり、皆さんが予想を当てて欲しいと思う時ほど、専門家の予想は外れるのです。
逆の予想は信じていない
実は、少数ですが、逆の予想を発表している専門家もいます。
他の人とは、全く違う予想です。
しかし、私たちは信じません。
なぜなら、大多数の専門家と同じように、私たちも無難な予想を信じているからです。
そのため、
・上昇相場で弱気な発言
・下落相場で強気な発言
などの逆の意見に、耳を傾けられないのです。
結果、少数派の専門家の意見は、評価されないことが多くなってしまいます。
アナリストなど専門家の意見の活かし方
なぜ、専門家の予想が外れてしまうのか、理解できたかと思います。
そこで次に、専門家の予想を、どのように自分のトレードに活かすのかを考えてみましょう。
冷静な分析を一つの参考に
株価が上下している時、人は自分に都合の良い考え方になってしまいます。
そのため、冷静な判断ができず、
・きっと上がるはず
・そろそろ下げ止まって、反転する
などと考え、損失を膨らます時が多々あります。
そんな時に、『アナリスト』など専門家の意見を参考にしましょう。
専門家は、ファンダメンタル分析で、経済状態や企業の内容を分析しています。
そして分析の結果を、一つの判断材料として、投資家に発表しています。
つまり、冷静な判断のきっかけを作ってくれるのです。
予想を信じて、取引をするのではなく、冷静さを取り戻すために参考にするのです。
専門家は予想屋ではない
ギャンブルの世界などに見られる『予想屋』。
過去のデータから、勝率を予想し、その的中率を元に、商いをしています。
しかし、株式市場の専門家は、『予想屋』ではありません。
確かに、『予想屋』のように、特定の銘柄を煽る人もいます。
でも、『予想屋』と考えないで下さい。
投資の判断は、最終的に自分自身です。
専門家の予想に乗っかって、儲けたい気持ちは分かります。
しかし、あくまでも参考であって、予想屋ではないことを理解して下さい。
人の意見で投資をする人は、ほとんどの人が負けます。
まとめ
今回は、『アナリスト』などの専門家が、株価予想を外す理由を紹介しました。
株式投資の専門家は、トレンドに沿った無難な予想を発表します。
そのため、急激に相場が変動する時に、ほとんどの専門家が予想を外します。
これは、仕方がないことなのです。
『専門家なのに、予想が当たらない』
などと言わず、一つの冷静な判断として、投資の参考にして下さい。
相場は、人の心理や感情で大きく動きます。
そして、自分に都合の良い考え方、感情になった時に、大きく損をします。
『アナリスト』など専門家の予想で投資をするのではなく、一つの分析結果として、トレードに活用しましょう。