『空売りは、どんな時でもできますか??』
『空売りが、突然できなくなりました…。』
『空売り規制』の意味を、理解していますか??
また、『空売り禁止』との違いを、分かっていますか??
実は、『空売り』できる銘柄でも、『空売り規制』がかかると、『空売り』ができなくなることがあります。
『おはこんばんにちわ、ICHIと申します。』
『株の収益だけで生活をしている、専業5年目の個人投資家です。』
『空売り』は、危険でリスクのある投資方法だと、思われている人が多いようです。
しかし、株で利益を出し続けている投資家は、必ず『空売り』も投資手段として取り入れています。
しっかり利益を出すためにも、『空売り』を理解できるようにしていくべきです。
そこでこの記事では、『空売り』の規制について紹介していきます。
Contents
株式投資の空売り規制と禁止『内容と今後の株価の動きを説明します』
それでは、『空売りの規制』について説明します。
まず、空売りの規制の説明の前に、
・空売り規制
・空売り禁止
この2つは、全く違うものなので注意をして下さい。
空売り規制となる株数
では始めに、
・空売り規制の銘柄
・規制ルール
について、説明していきます。
まずは、規制対象となる『空売りの株数』の問題です。
規制の対象となる空売りの株数は、
・51単元以上というのが、ルールになっています。
簡単に説明すると、
100株で取引されている銘柄の場合は、5100株以上が対象になります。
51単元を下回る空売りの株数は、規制の対象にはなりません。
空売り規制銘柄はどうやって決まるのか
実際に、『空売り規制銘柄』は、どのように決まるのでしょうか?
『空売り規制』の対象銘柄は
・トリガー方式と呼ばれるルールが導入されています。
『トリガー方式』とは、当日基準価格と比較して、現在の公表価格が、10%以上株価が下落した価格に達した段階で、『空売り規制』が適用されます。
この適用銘柄は
・トリガー抵触銘柄と呼ばれます。
よく株の掲示板などで、
『トリガーがかかった』
『トリガー発動した』
という会話や、書き込みがありますが、この事を言っているのです。
一度『トリガー抵触銘柄』になると、その時点から翌日の取引終了まで、『空売り規制』が継続します。
トリガー抵触銘柄は、日本取引所グループのHPで公表されていますので確認してください。
*詳しくはこちら「日本取引所・トリガー抵触銘柄」
普段、50単元以上の空売りをしない人は、あまり気にすることはありません。
比較的大口の空売りをする人は、必ずこのルールを守るようにしてください。
空売り規制が入るとどうなるのか
では、『空売り規制』が入ると、相場はどのように動くのでしょうか?
絶対ではないので、参考程度にして下さいね。
『空売り』は、必ず買い戻しをしなくてはなりません。
つまり、『空売り残』が増えるほど、将来の買い圧力を増すことになります。
しかし、『空売り規制』がかかると、大口の空売りが入りずらくなります。
将来の買い圧力が、溜まりにくくなる訳です。
『トリガー抵触銘柄』になると、10%以上株価が下落しているということなので、指定される前は大きく株価が上昇していることが多いです。
つまり、株価の下落と同時に、将来の買い圧力となる空売りが入りにくくなるため、株価は徐々に下がり始めることになります。
ただし、相当な材料が出て、株価が上昇することも、もちろんありますよ。
新規空売り禁止措置とは
次に、『新規空売り禁止措置』について説明します。
上記で説明した通り、『空売り規制』は株数や、価格の制限はあっても、まったく空売りができない訳ではありません。
『新規空売り禁止』の措置は、
空売りができないということです。
これが、『規制』と『禁止』の違いになる訳です。
では、どのようにして『新規空売り禁止』が、かかるのでしょうか??
株価が急騰し『増し担保規制措置』
大型株では、それほど多くはありません。
普段、値動きも出来高も少ない小型株で、突然出来高を作って、急騰することがしばしばあります。
俗に言う、
・仕手株
・材料株
とか言われるものですね。
仕手などにより株価が急騰し、あっという間に株価が2倍近く上昇する場合があります。
そのような時は、取引所が信用取引の過度な利用を防止するため、『日々公表銘柄』に指定します。
しかし、これでも株価の急騰が収まらない場合は『委託保証金率』や、『委託保証金』の引き上げをします。
これを
・増し担保規制といいます。
これも、株の掲示板などで書かれている
『増し担がかかった』
『増し増し担』
というのがこれです。
ちなみに、『増し増し担』とは、増し担保規制が2度かかった状態です。
信用取引では証拠金があれば、約3倍までのレバレッジが掛けられます。
しかし、『委託保証金率』が引き上げられた場合では、資金枠が縮小されます。
仕手株や、材料株など、普段とは違い突然急騰し、増し担保規制が入った場合、
・規制を嫌って急落するという事が、しばしば起こりますので注意して下さい。
空売りが増えすぎて株不足
空売りが増えすぎて株不足になり、『新規空売り禁止措置』が取られることもあります。
『空売り』は、株を持たずに、先に売るというトレードです。
しかし、普段あまり動かない銘柄が急騰し、空売り注文も急激に増えれば、売却可能な株が少なくなり株不足の状態になります。
株不足になれば、売るための株券が調達できなくなり、『貸し株の制限』や、『停止措置』になります。
ただし、証券会社によって異なり、
・A社は空売りできない
・B社は空売りできる
というように、株券を調達できる能力のある証券会社では、空売りが可能な場合があるのです。
しかし、株不足の状態なので、いずれは『新規空売り禁止』になります。
空売り禁止になった銘柄はどうなるのか
仕手や投機筋は、株価をもっと上げようとして、空売りをどんどん呼び込むように仕掛けていきます。
なぜなら空売りは、将来の買いの圧力になるからです。
空売りが、どんどん急増すればするほど、株価上昇によって、空売りを仕掛けている投資家は含み損が多くなります。
含み損を損切した場合、空売りの買い戻しで株価上昇に拍車がかかります。
これが、仕手や投機筋などの、本当の狙いなのです。
しかし、『増し担保規制』や、『空売り禁止の規制』で、株価上昇にストッパーがかかります。
天井圏の株価は、仕手や投機筋などの利確の売り抜けから、急落する可能性が高まります。
ただし、『新規売り禁止』だからといって、必ず急落するとは限りません。
仕手や投機筋も、色々な手法を使ってきます。
年々手口も変わってくるので、
『これが当たり前』
と思っていると、全く違う相場の動きになり、大きな損失につながります。
最近では、規制が入っても、さらに株価が急騰することが、しばしば起っています。
まとめ
今回は、『空売り規制』について、説明していきました。
簡単には、『空売り規制』は、まだ空売りができる。
『空売り禁止』は、空売りができないと、覚えてください。
基本的には、『空売り規制』、『空売り禁止』になると、株価が大きく動きます。
株初心者は、株価が急騰して、規制が入るような銘柄への投資はおすすめしません。
私も、基本はそのような相場は、避けて投資をしています。
何倍もの利益を出せる可能性がある分、何倍もの損失を出してしまう可能性もあります。
さらには、相場から退場せざるえない事もあるので、気を付けて下さいね!!