
『季節で株価が動くものがあると、聞きました…。』
1年の中で、決まったタイミングに、株価が動く銘柄があることを知っていますか??
実は、『季節銘柄』というものがあります。『季節銘柄』とは、季節ごとに株価が変動する銘柄のことを言います。
『株の収益だけで生活をしている、専業5年目の個人投資家です。』
初心者から、一番多い質問が『銘柄選びの方法』です。
確かに、『銘柄選び』は悩みますよね…。
『銘柄選び』と『売買タイミング』が上手くなれば、基本的に株は儲かります。
そこでこの記事では、少し期間がかかる方法ですが、『季節銘柄』を紹介します。
『季節銘柄』は、以前のデータが参考になりやすい、銘柄選びの方法です。
そして、初心者が株式投資をする上で、非常によいトレーニングになるのです。
Contents


株初心者の銘柄選び『株式投資のトレーニングに向いている季節銘柄』
それでは、『季節銘柄』の説明をしていきます。
『季節銘柄』とは、季節によって株価に影響が出る銘柄のことです。
例えば、
・夏は暑いからビールが売れる。
⇓
・企業の売上が好調になるから株価が上がる
⇓
・冬場、売上が悪い時期に株を買って保有しておく
という感じが、基本的な考え方です。
実際、この内容通りになれば、企業の業績も良く、決算も上々であれば、株価が上がる可能性が高くなります。
しかし、
『じゃあキリンや、アサヒを買って仕込んでおこう!!』
と考えた人は、はっきり言って負けます。
以前にも説明したことがありますが、株式投資には想像力が必要です。
誰でも考えることは、想像力を使ったとは言えません。
想像力を使った考え方と言うのは、連想ゲームになるんです。
・もしも、冷夏でビールの売り上げが悪かったら??
・ビールは売れたけれども、会社自体の業績が悪化してしまったら??
など、企業の経営には色々なことが想定されます。
自分の都合よい考え方をしていると、痛い目に合うので注意をして下さい。
実践の季節銘柄選び
それでは、実践向きの『季節銘柄』選びの方法です。
なぜ、単純に考えるだけだと、損をする『季節銘柄』選びを、初心者向けにしたのか考えて下さい。
株式投資をする時に、良いトレーニングになるからです。
まず有名な銘柄だと、
フマキラー(4998)
殺虫スプレーなどで有名ですね。
この『フマキラー』は、完全な季節銘柄です。
ほぼ6~7月に、株価も出来高も急上昇し、そこから下落します。
先程のビール銘柄との違いは、社会的なイメージで、その時期にしか業績が上がらないと考えられていることです。
そのため、毎年恒例とばかりに、6~7月に株価が急上昇します。
しかし、冷夏などで殺虫スプレーの売上が見込めないとなれば、もちろん株価も上がりません。
それでもフマキラーの場合、季節銘柄として選びやすいポイントがあります。
・急上昇する
・必ず下がる
以上の2点です。
急上昇
この急上昇が、選びやすいポイントです。
仕込みの期間が短くて良い分、冷夏などマイナス要因が出ても、早めに撤退できるからです。
それに、同じように考えている人が多い銘柄なので、値動きが読みやすいのが特徴です。
必ず下がる
株の世界で、絶対はありませんが、かなり高い確立で下がります。
という事は、6~7月の頂点付近で、空売りを入れれば、高確率で利益を出せる可能性があるのです。

実践の季節銘柄選び2
続いて、『季節銘柄』選びの応用編として、例をあげてみます。
萩原工業(7856)
この会社も、『季節銘柄』と言えます。
この会社は、主に合成樹脂製品の会社です。
特に、お花見や運動会などで使う、ブルーシートでかなりの国内シェアを占めています。
『ん。。。??』
・お花見 ⇒ 3~4月
・運動会 ⇒ 10月
『どこが季節銘柄??』
と考えましたよね??
実はこの会社は、7~8月に向けての季節銘柄なんです。
答えとしては、台風を含めた防災銘柄なんです。
・雨が大量に降る、暴風雨がくる
⇓
・民家に被害が出る
⇓
・ブルーシートで、屋根や外壁などを守る
という流れで、防災銘柄なんです。
もちろん、ブルーシート以外にも、ビニール製の土嚢袋(どのう)なども作っています。
これが株式投資での、連想ゲームなんです。
昔、電気自動車が題材的に取り上げられた時に、電池メーカーの株価が急騰しました。
・電気自動車
⇓
・バッテリー
⇓
・電池
という連想ゲームです。
『はぁ??』
と思うかもしれませんが、これが株の世界での想像力で、連想ゲームなんです。
まとめ
今回は、株式投資の連想ゲームの練習になる、『季節銘柄』選びを紹介しました。
初心者向けという割には、少し判断力が問われる内容になっています。
なぜなら、『季節銘柄』のように、簡単に思いつくことが出来る分、想像力のトレーニングになるからです。
はっきり言って、株式投資の世界は、嘘が飛び交う世界です。
そのため、想像力のトレーニングが必要になります。
トレーニングによって、嘘を見抜く能力や、嘘に振り回されない考え方を、養うことができるからです。
また、過去何年間もさかのぼり、チャートを研究すると、どの銘柄が『季節銘柄』なのか探しやすいのです。
『季節銘柄』選びは、株初心者にとって、良いトレーニングになる銘柄選びなのです。