『株には現物と、信用があると聞いたけど、どこが違うの?』
『自分のお金で株を買うのに、なんで借金する人がいるのか分かりません…。』
株式投資には、2種類の取引方法があります。
それが、『現物取引』と『信用取引』です。
『現物取引』も『信用取引』も、株を売買することは一緒です。
しかし『信用取引』は、誰でもできる訳ではありません。
『おはこんばんにちわ、ICHIと申します』
『株の収入だけで生活をしている、専業5年目の個人投資家です』
株式投資は、自分のお金(資金)で株を買って取引をします。
これは、皆さん知っていますよね。
しかし、自分の手持ち資金よりも、多くの金額分を投資することもできます。
この内容の違いが、『現物取引』と『信用取引』の違いとも言えるでしょう。
株式投資をする上で、『信用取引』をするべきだと、私は考えています。
なぜなら、『空売り』をすることができるからです。
『空売り』の選択肢を持つことで、利益機会を2倍にすることも可能です。
しかし、世間一般的には、『信用取引』をしてはいけないと、考えている人も沢山います。
そこで、まずは『現物取引』と『信用取引』の違いを、しっかりと理解をして下さい。
この記事では、『現物取引』と『信用取引』の違いや、取引を行うために必要な金額などを紹介します。
Contents
株の現物取引と信用取引の違いとは『初心者は現物買いしかできません』
それでは、株式投資の取引方法である
・現物取引
・信用取引
の違いを、簡単に説明します。
現物取引とは
『現物取引』とは、株を買う時に、全て自分の資金で株を購入する取引をいいます。
自分の持っているお金の分だけ、株が買える訳です。
『何を当たり前のことを…。』
と言われてしまいますが、これが『現物取引』なのです。
信用取引とは
『信用取引』とは、証券会社から株を借りて、売買を行う取引をいいます。
本来『現物取引』では、まず株を買ってから、株を売ることができます。
しかし『信用取引』の場合、株を借りて取引をするため、売りから始めることが可能です。
これを、『空売り』と言います。
『何で株を持っていないのに、株を売れるの?』
当然、疑問に感じますよね。
その理由は、自分の資金を担保にしているから、可能なのです。
少し意味は変わりますが、簡単に言えば借金をしていると考えると、分かりやすいのではないでしょうか。
自分の資金を担保にすることで、『空売り』や『レバレッジ』を掛けることができ、より多くの利益機会を得られるのです。
もちろん、利益機会が増えるということは、リスクも増えることになりますので、安易な考えは危険です。
なお、リターンやリスクが増えることから、『信用取引』には審査が必要になります。
この審査に受からないと、『信用取引』をすることはできません。
信用取引のレバレッジとは
『信用取引』では、実際に持っている資金の約3倍程度まで、取引をすることが可能です。
この掛け率を『レバレッジ』と言います。
現在の日本では、『レバレッジ』は最大3倍となっているため、『信用取引』で自分の資金の約3倍まで取引をすることができるのです。
そのため、自分の資金以上の取引ができ、大きく資産を増やすことも可能です。
しかし、自分の資金以上の取引をするため、もしも損をした場合は、マイナス分も倍になってしまいます。
そんな時、株式投資家にとって恐怖の『追証』が、発生してしまうのです。
『レバレッジを上手く使うことで、資金効率も良くなります』
『ですが、フルレバは辞めましょう』
現物取引、信用取引に必要な金額
『現物取引』と『信用取引』では、最低限必要な金額が違います。
現物取引に必要な金額
『現物取引』は、自分の持っている資金で株を買うので、買いたい企業(銘柄)によって、必要な金額が変わります。
『現在の株価』 × 『購入株数』 + 『証券会社の手数料』
証券会社の手数料は、証券会社ごとに変わるので、一旦省いて説明します。
例えば、
株価 100円 × 100株 = 10,000円
もしも、株価が100円の会社の銘柄であれば、10,000円から株が買えます。
もちろん、有名な企業や、人気が高い企業ほど株価は高くなるので、最低必要金額は上がります。
なお購入株数は、2018年10月1日より、基本的に最低100株になりました。
信用取引に必要な金額
『信用取引』の場合は、『委託保証金』が必要になります。
この委託保証金は、最低30万円が必要です。
しかし、30万円あればどんな銘柄の取引でも、可能な訳ではありません。
『委託保証金率』というものがあり、取引額の30%と設定されています。
例えば、
株価 1,000円 × 2,000株 × 30% = 600,000円
となり、30万円よりも高くなる場合もあるのです。
つまり、選んだ銘柄の株価や株数などで、必要な金額が変わってくるのです。
この『信用保証金率』が30%を下回ってしまうと、『追証』が発生する可能性があります。
『追証』を納めるためや、納めることができないと、借金をしてしまう事になります。
『信用保証金率』には、常に注意が必要です。
まとめ
今回は、『現物取引』と『信用取引』の違いから、必要な金額の紹介をしました。
初心者の株スタートは、自分の資金で投資する『現物取引』しかすることができません。
その後、証券会社の審査が通れば、『信用取引』を行うことができます。
自分の資金が少額で、もっとスタート資金を抑えたければ、『ミニ株』など通常の10分の1で始められるサービスもあります。
さらに、『One Tap BUY』など金額単位の売買が出来るサービスなど、より少ない金額で始められるものが増えています。
また、最近では『ポイント投資』のサービスも広がっています。
一つ勘違いが多いので説明しておきますが、税金のかからないメリットのある『NISA』は、現物取引のみで信用取引を行うことができません。
今後の投資スタイルとしては、まず『現物取引』で投資感覚を学びながら、資産を増やしてみましょう。
その後、『信用取引』も合わせて使い、資産の拡大に臨んでみて下さい。